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平成22年度全日本学生柔道優勝大会
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大会レポート
東海大学の上水監督と高木選手、及び全日本学生柔道連盟会長の佐藤宣践(のぶゆき)氏に大会を終えての感想をインタビューしました。
男子:東海大学 上水監督優勝コメント
上水研一朗 監督決勝戦は大将戦までもつれてドキドキでした。オーダー表を見た時、最悪前2人取られるかなと。しかし、2失点してからでも取り返せるという考えはありました。相手の主将、百瀬を止めれたことが大きな勝因ではないかと思います。
羽賀は実戦が9ヵ月ぶりです。稽古では良くなってましたから、使うのは決めてました。ただ試合と稽古は全く違います。東京地区予選では、使わなくてもベンチに座らせ雰囲気を味あわせました。本番(今大会)は予選よりもっと厳しいが、いきなり出て試合することになるから、そ の準備をしなさいと伝えました。
普通の選手だと、なかなか試合にならない場合も多く、どうなるかなと思ってました。でも(羽賀は)出場した試合を全勝し、チームに貢献してくれました。1年生らしさは全くありません。将来的には上にいける存在じゃないかなと感じさせられました。
あえて今年は、昨年までの2連覇を意識をさせて、「3連覇できるのはうちしかいない、他の大学より高い目標を持って努力しよう」と言い聞かせてきました。4年生が中心となって、本当によくやってくれましたね。
連覇はどこまで続くのか、期待されることはありがたいことです。できるだけ挑戦していきたいです。確実にひとつずつしかできませんので、まず秋の団体戦、こちらも2連覇かかってますので、優勝目指して頑張ります。
そして、秋の団体戦が終了したら、来年は(今大会の)4連覇という目標を新たに立てて、やっていきたいと思ってます。
男子:東海大学 高木海帆選手のコメント
高木海帆 選手決勝の大将戦は一本取ろうという意識は頭の中ではありましたが、そう思うと体が動かなくなるので、自然体で自分のできる柔道を全部出そうと試合に挑みました。
海外遠征や合宿があって自分が学校にいない分、先輩たちに迷惑をかけてないかなと心配はしてました。でも、先輩たちがチームを仕上げてくれていたので、気楽に試合ができました。
日本学生柔道連盟会長 佐藤宣践(のぶゆき)氏 コメント
佐藤宣践 氏(初日に行なわれた)女子5人制は5強の争い。東海大、帝京大、筑波大、山梨学院大、淑徳大、この5校がいい勝負をしました。決勝の山梨学院大と東海大では、微妙な判定で東海大が敗れましたが、両方ともいいチームでした。女子3人制では、試合の構成とか見ても、埼玉大が少し抜けていたかなと思います。
男子は東海大、国士舘大の2強が注目されてました。それに明治大、天理大、筑波大が続いていたんじゃないでしょうか。
そんな中、男子決勝はスリリングで、見応えあるとても面白い試合だったと思います。東海大は吉田、高木、羽賀というスター選手を3枚抱えています。軸の強さが優勝につながったのかなと思います。
優勝の分け目は次鋒の海老(東海大)と百瀬(国士舘大)の試合だったと思います。百瀬はあそこは取らないといけません。海老は主将として、死に物狂いで引き分けに持ち込んだ。国士舘にとっては引き分けに持ち込まれたことが、敗北の大きな原因だったと感じます。あの引き分けは東海大にとって、勝ちと同じくらいの価値がありましたね。この見応えある面白い試合をした両大学の2強時代が、あと2〜3年続くんじゃないかと思います。
それから、決勝戦での羽賀の一本は、これから世界に飛び立っていくことを皆に証明しましたね。高木の後を追うのは羽賀だなと。どんなスター選手になるか、皆さんに披露できたのではないでしょうか。間違いなく今後注目の選手です。
全体では、山梨学院大学が女子で優勝、男子も3位となり、指導者を中心とした地道な努力による成果が出ていると思います。女子が優勝2回目、男子は初の3位。西田、山部の両指導者が優れている証明だと思います。指導者が良くないとこれだけの成績は残せないです。これからも注目される学校です。
