2019年4月の全日本選抜柔道体重別選手権大会で、2年連続2度目の優勝を飾った角田夏実（了徳寺学園職員）。

小外刈と巴投で技ありを奪った初戦から、多彩な技を繰り出して相手を圧倒し、準決勝では隅返からの袈裟固めで前田千島（三井住友海上）を仕留め、盤石の勝ち上がりで決勝進出を果たした。

迎えた志々目愛（了徳寺学園職員）との同門決勝は、終盤まで一進一退の攻防が続き、ゴールデンスコア（延長戦）突入が濃厚となったが、試合時間残り3秒に浴びせた巴投で技ありを奪取。2月の柔道グランドスラム・パリ決勝で敗れた宿敵との直接対決を制して、見事に大会二連覇を達成した。

残念ながら2年ぶりの世界柔道選手権大会出場は叶わなかったが、その実力は折り紙付き。2018年もオール一本勝ちで金メダルに輝いたアジア競技大会 柔道競技を筆頭に、柔道グランプリ・ブダペスト、柔道ワールドマスターズ・広州と国際大会で3勝を挙げており、世界トップレベルの選手が揃う52kg級で、虎視眈々と東京五輪（柔道）代表の座を狙っている。