全日本選抜柔道体重別選手権大会で、2年ぶり2度目の優勝を飾った向翔一郎（綜合警備保障：ALSOK）。初戦で優勢勝ちを収め、準決勝では成長著しい村尾三四郎（東海大学1年）に一本勝ちして決勝に駒を進めた。

決勝の相手は、2019年2月の柔道グランドスラム・パリで敗れた長澤憲大（パーク２４）。本戦4分間は両者に指導2が与えられる互角の展開だったが、攻めの姿勢を貫きゴールデンスコア（延長戦）1分44秒に3つ目の指導を奪取。指導ポイントによる反則勝ちを収め大会2度目の優勝を飾り、8月に東京で開催される世界柔道選手権大会（以下、世界選手権）の代表を勝ち取った。

実業団所属となった2018年は、柔道グランドスラム・パリでIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾り、柔道グランドスラム大阪でも金メダルを獲得。バクー世界選手権では団体戦優勝に貢献するなど大きく飛躍を遂げた。

東京五輪（柔道）代表の座を手中にするためには、東京世界選手権での活躍が必須条件。掴み取った好機を活かし、ライバルに大きく差を付けたい。