世界柔道選手権における学生選手の躍進に期待

66kg級:海老沼匡(明治大学4年)
2009年の第26回大会(ロッテルダム)までは、2年毎の隔年で開催され、代表選手が1名のみの選出だった世界柔道選手権大会。2010年の第27回大会(東京)からは毎年開催されることとなり、代表選手が2名選出されるようになった。
この開催年と選手出場枠の変更に伴い、東京大会以降は、学生選手の出場者が顕著に増加した。
男子学生選手に限って見てみると、その出場割合は「2年毎の隔年開催(1人枠)の場合が7.7%」、そして「毎年開催(2人枠)の場合が46.9%」となっており、約40%近くの出場選手が増加。
第28回を迎えた今大会では、男子学生選手の出場割合が57.1%と約60%近い数値になっている。
2011年世界柔道選手権大会男子学生出場選手
73kg級:中矢力(東海大学4年)
- 60kg級:山本 浩史(日本体育大学4年)
- 66kg級:海老沼 匡(明治大学4年)
- 66kg級:森下 純平(筑波大学3年)
- 73kg級:中矢 力(東海大学4年)
- 81kg級:中井 貴裕(流通経済大学3年)
- 90kg級:西山 大希(筑波大学3年)
- 100kg級:高木 海帆(東海大学3年)
- 100kg超級:上川 大樹(明治大学4年)
- ※男子出場選手14人中、学生が8人
学生選手にとっては、以前の「2年毎の隔年開催・1人枠」よりも「毎年開催・2人枠」となったことで、世界柔道選手権大会への出場チャンスが大幅に増えた。
だが、ただ単に出場枠が増えたことにより学生の割合が増えたわけではないのだ。
学生は実業団に比べ国内の大会が多く、柔道に打ち込む時間も多い。学校の指導力が上がったことはもちろんのこと、多くの選手が進学を選択したことにより、学生内の競争でより強化されたのではないだろうか。
昨年の世界柔道選手権大会では、男子が獲得した4個の金メダルのうち、学生が2個。今大会はさらに学生の躍進に期待ができる。
今大会、全日程を終えたときの男子学生の結果が非常に楽しみだ。そして、今後の男子学生の活躍に期待したい。

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