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柔道グランドスラム東京2016

柔道グランドスラム東京2016 優勝者インタビュー

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男子100kg超級 王子谷剛志

2015年の柔道グランドスラム東京では惜しくもメダルを逃し、リオデジャネイロ柔道競技(五輪)への道が絶たれてしまった王子谷剛志選手。
そのときの悔しい気持ちを胸に、2016年は11月の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会、12月の柔道グランドスラム東京と連続優勝を飾りました。柔道グランドスラム東京2016優勝の先に見据える4年後の東京柔道競技(五輪)に対してどのような思いでいるのか、王子谷選手に迫ります。

結果がほしいからこそ焦らない姿勢

結果がほしいからこそ焦らない姿勢

自分がリオデジャネイロ柔道競技(五輪)に出られなかったのは2015年12月の柔道グランドスラム東京(以下、グランドスラム東京)で敗退したことが原因のひとつだったと思います。リオデジャネイロ柔道競技(五輪)が終わり、最初の国際大会がこのグランドスラム東京2016だったので、悔しさを晴らすために何がなんでも結果を残す気持ちで臨みました。

平成28年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会(以下、講道館杯)のときはいつも通りの調子だったのですが、そこから12月のグランドスラム東京までは1ヵ月。期間も短く疲労も残っていたので、体調を万全にすることに重点を置いて準備を整えました。

練習量も増やすことはせず、稽古の本数を減らしてでも体調を万全の状態にして、試合に全力で取り組めたことが結果に繋がったのだと思います。

相手に合わせた戦いで掴んだ大きな勝利

相手に合わせた闘いで掴んだ大きな勝利

準決勝の相手は講道館杯の決勝でも当たった太田彪雅選手(東海大学1年)。講道館杯での対戦経験から圧力をかければ相手が嫌がることは分かっていたので、その戦い方で試合に臨もうと作戦を練っていました。指導差1の勝利だったのですが、5分間通して圧力をかける柔道ができたことには満足しています。

決勝では影浦心選手(東海大学3年)との対戦。東海大学の後輩なのでよく知っているのですが、意表をつく攻撃をかけるところがあるので、そこをどう受けるかを考えていました。

返し技もうまいので警戒しながらではあったのですが、相手の動きを見ながらそれに合う技を先に仕掛ける作戦がうまくはまったのだと思います。

ルール改正を受けて考えるこれからの課題

ルール改正を受けて考えるこれからの課題

先日のルール改正を受けて、自分が属する100kg超級の階級ではテディ・リネール選手(フランス)の「組まない柔道」に注目が集まりましたが、指導の数の減少や技ありの数の増加は自分にも影響があるのではないかと考え課題も挙がります。

自分は組み合った柔道が得意なのですが、その反面指導をもらってしまうこともよくあるので、対策としていかに指導を抑えて自分の柔道ができるかが、まずひとつ目の課題です。

二つ目の課題としては、技ありの数の増加で、投げてからの寝技が大事になってくるのではと思っています。その寝技をどう乗り切るかが重要ですね。これからこの二つの課題に重点を置いて、練習に取り組んでいこうと考えています。

2大会連続優勝で見えてきた4年後への道

2大会連続優勝で見えてくる4年後への道

2015年のグランドスラム東京では散々な結果でしたが、2016年最後の2つの大会で優勝できたことで「自分はここからだ」という気持ちが強くなりました。

グランドスラム東京2016で勝利したおかげで、2017年は2月の柔道グランドスラム・パリに出場ができます。4月の全日本選抜柔道体重別選手権大会と全日本柔道選手権大会、世界柔道選手権大会など、さらに大きな大会もあります。

もちろん4年後の東京柔道競技(五輪)を目指していますが試合一つひとつが重要だと考えています。年齢的に4年後は最後のチャンスだと思っているので、いつ壊れてもよいつもりで試合に臨んでいこうと思っています。

4年後どうなっているかは分かりませんが、やりきって良かったと思えるような柔道人生を歩んでいきたいです。

インタビュー:2016年12月

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柔道グランドスラム東京2016。100kg超級1番手と目される原沢選手不在で行なわれたこの大会、表彰台の1番上に立っていたのは王子谷剛志選手でした。2015年のグランドスラム東京では残念な結果に終わり、リオデジャネイロ柔道競技(五輪)への出場も逃してしまった王子谷選手。11月の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会と12月のグランドスラム東京2016を連続優勝した裏にはそのときの悔しい気持ちがありました。準決勝や決勝、ルール改正、4年後への道のり、あらゆる場面で王子谷選手は自分にできることを強調します。王子谷選手にとって4年後の東京柔道競技(五輪)の舞台は目標ではなく、一つひとつ積み上げた先にある結果なのかもしれません。
東建グループの柔道チャンネルでしか読めない王子谷選手の今の気持ちをぜひお楽しみ下さい。

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