男子81kg超級 永瀬貴規
リオデジャネイロ柔道競技(五輪)では銅メダルを獲得した永瀬貴規選手。
永瀬選手の新たな4年間は柔道グランドスラム東京2016から始動。万全の準備ができない中メダリストとして結果にこだわり、どのような気持ちで柔道グランドスラム東京2016に臨み、4年後を見据えているのだろうか。今の永瀬選手に迫ります。
万全ではない中でも勝ちにこだわる姿勢

柔道グランドスラム東京2016(以下、グランドスラム東京)では大野将平選手、原沢久喜選手、羽賀龍之介選手と、リオデジャネイロ柔道競技(五輪)で結果を残した選手が怪我や体調不良で欠場。
自分もリオデジャネイロ柔道競技(五輪)後は表彰などの行事で思うように練習ができず、練習に身が入らないといった状況が続いたのですが、100%の調整ができない中でも「勝つこと」をテーマに練習に取り組みました。
全日本男子の井上康生監督からは「リオデジャネイロ柔道競技(五輪)での負けは偶然だったんだと思われるように優勝してこい」と言って頂き、なおさら気が引き締まりましたね。
自分の柔道で勝ち取った勝利

グランドスラム東京では全体として自分のペースで柔道をすることができ、4試合中3試合で一本勝ち。しかし唯一、優勢勝ちとなった準決勝の春山友紀選手(自衛隊体育学校)との試合では、組み勝っていても思い切って技に入れず、慎重になってしまいました。この点は練習不足の表れだったと思い、反省しています。
決勝のドミニク・レッセル選手とは今まで対戦したことがなく、情報が少ない中での戦いでしたが、相手の柔道は意識せず、いつも通り自分の柔道をすることで勝つことができましたね。
今回の優勝で再確認できた自分の力

井上監督からは「100%の調整ができない中で優勝できたことは、お前の力だ」と言って頂きました。
この「優勝」という結果を受けて国際柔道連盟のIJFポイントランキングで1位。素直に嬉しかったですし、自分自身の力を改めて認識することができました。
リオデジャネイロ柔道競技(五輪)では「ただただ悔しい気持ち」で終えていたので、グランドスラム東京では優勝という結果を残すことができて、本当に良かったと思っています。
新たな4年間に開けてくる展望

2017年は柔道グランドスラム・パリや、柔道グランプリ・デュッセルドルフと国際大会が続きますが、ヨーロッパの大会には出場しません。
まずは国内で4月にある全日本選抜柔道体重別選手権大会でしっかり優勝し、2017年で1番大きなイベントである世界柔道選手権大会に力を注ぎたいと思っています。
リオデジャネイロ柔道競技(五輪)での悔しい経験を活かして、東京柔道競技(五輪)までの新たな4年間を悔いのないよう練習していきたいと思っています。そして笑顔で終えられるようにしていきたいですね。
インタビュー:2016年12月

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