平岡は今年で30歳になる。年齢的に同世代でも「引退」する選手が多くなり、平岡自身もなかなか好結果も出せず、心を奮い立たせながら、ひたむきに柔道と向き合ってきた。

そんな平岡に転機が訪れたのは、昨年行なわれた講道館杯全日本柔道体重別選手権大会。28歳で初の国内ビッグタイトルを手にしたのだ。続く全日本選抜柔道体重別選手権大会では、世界柔道選手権（フランス・パリ）代表にも選ばれた池田ひとみに敗れるものの、準優勝。

「強くなった実感はあまりありません。しかし若い人達が力を付けてきているからこそ、ここで結果を出さないと、このまま柔道を続けられないと思っています。年齢的なこともあるので、意識を変えて挑んでいます。」

ひたむきに柔道に向き合う平岡の今後の柔道人生に注目したい。