宮崎日大高校（宮崎県）時代に全国高等学校総合体育大会（インターハイ）で3位、鹿屋体育大学時代には、全日本学生柔道体重別選手権大会で二年連続（2011年、2012年）3位と、各カテゴリーで安定した実績を残してきた森�ｱ由理江（鹿屋体育大学柔友会）。

母校の柔道部コーチを兼任しながら臨んだ2013年シーズンは、全日本実業柔道体重別選手権大会で3位になると、講道館杯全日本柔道体重別選手権大会（以下、講道館杯）で優勝し初タイトルを獲得した。

決勝では48kg級期待のホープ・遠藤宏美（筑波大）を相手に、ポイントを先行されながらも、送り襟絞めでの逆転一本勝ちを収めた試合内容は見事なものだった。

大会終了後には初めて全日本柔道連盟のB強化指定に選出。直後に行なわれた柔道グランドスラム・東京にも出場を果たすなど、自他共に今後の飛躍を感じさせる一年となった。

同大会で優勝した近藤亜美（愛知県・大成高校）をはじめ、多士済々が揃う48kg級。2014年はさらに勢いを増して、その中心的存在へと成長していってもらいたい。