2013年のリオデジャネイロ世界柔道選手権大会で無差別級3位に輝いた田知本愛（綜合警備保障：ALSOK）。

東海大学時代に、全日本学生柔道体重別選手権大会で4連覇を達成。また、2008年の世界ジュニア柔道選手権大会を制するなど、同年代の女子重量級では他を圧倒する強さを誇ってきた。

大学2年時には、フランス・ルバロワ世界柔道選手権大会で銅メダルを獲得。鮮烈なシニア国際大会デビューを飾ると、2010年には柔道ワールドカップ・ブダペストで念願の国際大会初優勝を成し遂げた。しかし、それ以降IJFグランプリシリーズで通算10勝を挙げている一方、国内での優勝は2011年の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会の1度きり。

2013年も2年連続3度目の優勝を果たした柔道グランドスラム東京を筆頭に、柔道グランプリ・マイアミ、柔道グランドスラム・パリを制したが、皇后盃全日本女子柔道選手権大会では準優勝、全日本選抜柔道体重別選手権大会も3位に終わっている。

しかしながら、近年の実績や安定感は随一。2016年のリオデジャネイロオリンピックでの金メダル獲得に大きな期待が寄せられている。