国際大会で苦戦が続く男子重量級において、次代を担う大器として注目を集めている原沢久喜（日本大学3年）。

高校3年時に全国高等学校総合体育大会（インターハイ）柔道競技大会で3位、全日本ジュニア柔道体重別選手権大会で準優勝の実績を残し、日本大学に進学すると、2012年に全日本学生柔道体重別選手権大会を制して初タイトルを獲得。

勢いそのままに臨んだ講道館杯全日本柔道体重別選手権大会（以下、講道館杯）でも、決勝で百瀬優（旭化成）を退けてシニア大会初優勝を飾っている。

ベルギー国際大会の優勝でスタートした2013年は、初出場の全日本柔道選手権大会で準優勝。講道館杯と柔道グランドスラム東京でも3位に入った。

抜群の身体能力を武器に攻め続ける柔道が持ち味で、大学で指導に当たる金野潤監督は「まだまだ伸びしろが大きい」と語り、2年後に迫ったリオデジャネイロオリンピックの有力候補として全日本柔道男子井上康生監督からの期待も高い伸び盛りの柔道家。柔道グランプリ・デュッセルドルフでの活躍に注目したい。