2022年全日本選抜柔道体重別選手権大会で、4年ぶりの優勝を飾った小川雄勢（パーク２４）。

1回戦は中野寛太（天理大学4年）と対戦。開始1分20秒に指導ポイントを先取されたが、冷静な試合運びで主導権を引き戻して指導3の一本勝ち。続く準決勝も、東京五輪（柔道）代表の原沢久喜（長府工産）との激しい組み手争いを制し、指導3を引き出して決勝に進出。もう一方の準決勝が両者反則負け（指導3）となったことで、決勝は不戦勝ちで2018年大会以来となる2度目の優勝を果たした。

また、3年ぶりの出場となった全日本柔道選手権大会では、2回戦で81kg級の山本悠司（旭化成）、3回戦で90kg級の向翔一郎（綜合警備保障：ALSOK）を一本で下すと、4回戦では前回大会王者の太田彪雅（旭化成）を指導3の一本で退けベスト4進出。しかしながら、準決勝で影浦心（日本中央競馬会）に敗れ3位にとどまり、世界柔道選手権大会への個人戦での出場は叶わなかった。

2022年6月には柔道グランドスラム・ウランバートルに出場。準々決勝で2021年ヨーロッパ柔道選手権大会王者のタソエフ（ロシア※IJF名義で出場）に敗れたものの、敗者復活戦に勝利すると、3位決定戦では太田彪雅（旭化成）との日本人対決を制して銅メダルを獲得した。

2022年10月に開催される世界柔道選手権大会の男女混合団体戦メンバーに選ばれており、個人戦の出場を逃した悔しさを払拭するような活躍を期待したい。