2021年1月にカタールで開催された柔道ワールドマスターズ・ドーハに出場して、オール一本勝ちで初優勝を飾った大野陽子（コマツ）。

初戦で2017年世界柔道選手権大会3位のベルナベウ（スペイン）を内股一本で下し、準々決勝は2018年アジア柔道選手権大会2位のキム・ソンヨン（韓国）に合技で勝利。準決勝で2020年ヨーロッパ選手権チャンピオンのファンダイク（オランダ）に反則勝ち（指導3）すると、決勝では2019年世界ジュニア柔道選手権大会2位のタイマゾワ（ロシア）に縦四方固で一本勝ちして、ワールドマスターズでは初の金メダルを獲得した。

2020年はコロナ禍で出場機会が限られる中、柔道グランドスラム・パリをオール一本勝ちで制して大会二連覇を達成。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会（兼全日本選抜柔道体重別選手権大会）では、初戦で寺田宇多菜（桐蔭横浜大学4年）に不覚を取ったものの、敗者復活戦で宇野友紀子（JR東日本）に一本勝ち、3位決定戦では新添左季（自衛隊体育学校）を合技で下して3位に入るなど、安定した結果を残し東京五輪（柔道）代表の補欠選手に選出された。

2018・2019年の世界柔道選手権大会では、団体戦のメンバーとして金メダルを獲得しており、東京五輪（柔道）でもメンバー入りが期待される。