2019年4月に行なわれた全日本選抜柔道体重別選手権大会で、4年ぶり2度目の優勝に輝いた�M田尚里（自衛隊体育学校）。

2月の柔道グランドスラム・デュッセルドルフで初戦敗退を喫した影響が不安視される中、初戦から得意の寝技で相手を圧倒し、2試合連続の一本勝ちを収め決勝に進出。

2018年12月の柔道ワールドマスターズ・広州の再戦となった佐藤瑠香（コマツ）との決勝では、序盤に大内刈で技ありを奪取すると、中盤以降の相手の猛攻をかわして優勢勝ち。強化に取り組んでいる立ち技にも磨きがかかり、隙のない柔道で優勝を飾り、2大会連続となる東京世界柔道選手権大会（以下、世界選手権）代表の座を手にした。

2018年は初めてバクー世界選手権に出場し、オール一本勝ちで金メダルを獲得。柔道グランドスラム・パリ3位、柔道グランドスラム大阪3位、柔道ワールドマスターズ・広州3位と、出場した各大会で安定した成績を残した。

ベテランとされる年齢を迎えたものの、戦績も柔道内容も成長を続けており、東京世界選手権で2連覇を達成できれば、目標とする東京五輪（柔道）出場への道も大きく開かれるはずだ。