11月に開催された講道館杯全日本柔道体重別選手権大会（以下、講道館杯）で、2012年大会以来となる3度目の優勝に輝いた山本杏（パーク24）。

準々決勝で新鋭・舟久保遥香（三井住友海上）に勝利すると、準決勝では試合終了間際の袈裟固で宇高菜絵（コマツ）に一本勝ちをして5年ぶりの決勝進出を果たす。渡部優花（綜合警備保障：ALSOK）との決勝では、開始1分過ぎに袖釣込腰で一本を奪い快勝。2014年のアジア競技大会以来、およそ3年ぶりとなる優勝に大粒の涙を流した。

国士舘大学を卒業して実業団所属となった2017年。4月に行なわれた全日本選抜柔道体重別選手権大会は初戦敗退と悔しい思いをしたが、8月の全日本実業柔道個人選手権大会で3位、講道館杯で復活優勝を果たして出場権を手にした12月の柔道グランドスラム東京2017では、見事銀メダルを獲得した。

2018年シーズンは、柔道グランドスラム大会で通算7つのメダルを獲得している実力者の今後のさらなる活躍を期待したい。