2021年全日本選抜柔道体重別選手権大会に出場し、3位に入賞した西山大希（日本製鉄）。

初戦は令和2年全日本柔道選手権大会で3位と躍進した石内裕貴（旭化成）と対戦し、技によるポイントは奪えなかったものの、組み手争いで終始優位に立ち指導3で一本勝ち。100kg級では3大会ぶり2度目の優勝に向けて順調なスタートを切った。

ところが続く準決勝では、2019年世界ジュニア柔道選手権大会王者の神垣和他（明治大学4年）に大苦戦。冷静な試合運びで相手の指導を引き出し、試合序盤は優位に立ったものの攻め手を欠いて本戦4分間が終了。ゴールデンスコア（延長戦）突入後も流れを変えることができず、開始52秒に指導ポイントで並ばれると、4分33秒に相手の圧を嫌い不用意に後退したことで場外指導を受け反則負け（指導3）。大学生に決勝進出を阻まれ3位にとどまった。

2020年はコロナ禍で調整が難しいシーズンとなったが、講道館杯全日本柔道体重別選手権大会（兼全日本選抜柔道体重別選手権大会）で2年連続となる準優勝。2年ぶりに全日本柔道選手権大会出場を果たすなど、まずまずの結果を残した。11月の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会では、2014年大会の90kg級に続く2階級制覇に挑戦する。