2020年の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会（兼全日本選抜柔道体重別選手権大会）で、2年ぶりの大会制覇を目指したものの7位に終わった藤阪太郎（大阪府警察）。

試合時間が12分36秒に及んだ初戦を、指導3の反則勝ちで辛くも勝ち上がると、2回戦で前回王者の相田勇司（國學院大学3年）と対戦。初戦での疲労が残っていたのか、試合開始45秒に指導ポイントでリードされると、積極的に技を仕掛けてくる相手に対し、受けの時間が続き、試合終了間際に小内刈で一本を献上。早々に本戦トーナメントから姿を消した。

警察官対決となった鈴木練（愛知県警察）との敗者復活戦も、試合時間が8分を超える消耗戦となり、指導ポイント2-2で並んだゴールデンスコア（延長戦）4分30秒に隅返で一本を奪われ敗退。大会初優勝を飾った弟の藤阪泰恒（パーク２４）とは対照的に、7位と不本意な結果に終わってしまった。

男子66kg級の強化指定選手の中では年長に分類されるが、まだ伸びしろを残す20代半ば。2021年シーズンは、講道館杯全日本柔道体重別選手権大会で優勝し、柔道グランドスラム大阪で5位に入賞した2018年の輝きを取り戻す活躍を期待したい。