2018年3月に行なわれた第40回全国高等学校柔道選手権大会で初優勝を飾り、高校大会2冠をかけて同年8月の全国高等学校総合体育大会（インターハイ）柔道競技大会（以下、インターハイ）に臨んだ西願寺哲平（埼玉・埼玉栄高校3年）。

周囲から厳しくマークされる中でトーナメントをしぶとく勝ち上がり、準決勝で一本勝ちして決勝進出を果たす。決勝の相手は2017年の世界カデ柔道選手権大会で金メダルに輝いた桂嵐斗（長崎・長崎日本大学高校3年）。実力者同士の対戦は終盤まで拮抗した試合展開となったが、残り30秒を切ったところで強引に繰り出した足技を切り返され、技ありを献上。微妙なジャッジに思われたが、ビデオ判定でも結果は覆らず優勢負け。2017年大会の3位からひとつ順位を上げたが、悲願のインターハイタイトル戴冠は叶わなかった。

雪辱を期した2018年9月の全日本ジュニア柔道体重別選手権大会でも、優勝には手が届かず3位入賞。高校最終学年で味わった悔しさを糧にさらなる成長を期待したい。