昨年9月に受けた右膝前十字靱帯断裂の再建手術から全日本実業柔道個人選手権大会で約1年ぶりに復帰し、11月の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会（以下、講道館杯）で準優勝となった緒方亜香里（了徳寺学園職）。

決勝では阿蘇高校（熊本）の後輩で2014年アジア大会3位の梅木真美（環太平洋大学2年）と対戦。指導が重なり敗れたものの、準決勝まではすべて一本勝ちを収めるなど順調な回復ぶりを披露した。

高校3年時に全国高等学校総合体育大会（インターハイ）で個人・団体の2冠を達成し、2008・2009年の全日本ジュニア柔道体重別選手権大会を連覇した実績があり、筑波大学1年時にはオール一本勝ちで世界ジュニア柔道選手権大会を制覇。2013年には78kg級の選手としては14年ぶりに皇后杯全日本女子柔道選手権大会を制すなど、シニアに上がってからも着実に結果を残している。

また、グランドスラム通算4勝と国際大会でも勝負強さを発揮しており、2015年は過去3度の出場で手が届かなかった世界柔道選手権大会での金メダル獲得が期待される。