道場の稽古を見学する
道場では老若男女、様々な人が柔道の稽古を行っています。稽古見学に行くと、行われている稽古の内容、先生の人柄、道場の雰囲気など、実際に自分の目で確認できるのです。
まずは自分の通いやすい場所にある道場や、魅力的に感じる道場を探して、見学を申込んでみましょう。見学方法は各道場によって異なるため、希望の道場の見学内容を事前に確認するのがおすすめです。道場の内部や稽古風景を見せてくれる以外にも、入門検討を前提として無料で体験稽古ができる道場もあります。基本的に、稽古を見学する場合は、道場が開いている曜日・時間に合わせて、電話連絡やホームページなどで事前予約が必要です。
柔道着を準備する
柔道を始める場合、まず必要なのが柔道着。柔道着は上衣、下穿き、帯の3点セットが基本です。柔道では相手に掴まれたり引っ張られたりするため、空手など別の武道の衣類と比べると、特に上衣は厚く頑丈に作られています。
国際柔道連盟の大会で使用されている上衣と下穿きは白か青で、帯の色は身に着ける人の段位によって変化。なお、熟練者の証として一般的に知られる黒帯は、初段から5段を取得した人が身に着ける色です。
体格に合わないサイズの柔道着を使うと動きづらくなるので、必ず自分に合ったサイズを選びましょう。なお、試合で着用する場合は、サイズや素材などが規定で定められています。サイズは身長・胸囲・腹囲を基準に選ぶので、購入する前に体のサイズを計測しておきましょう。柔道着は、スポーツショップや武道具店の他、柔道の総本山でもある「講道館」(こうどうかん:東京都文京区)でも購入可能です。
柔道着は、まず下穿きから穿き、紐を通すための輪っかがある方を前にして、下穿きの紐を輪っかに通して蝶結びにします。上衣を身に着ける際には、着物と同じように右襟を下、左襟を前に合わせましょう。次に、帯の真ん中をへその上か、それより少し下あたりに当て、両側を背面に回して腰の後ろに持って交差。そのまま前に持ってきたら、前側で2本まとめて括り、ほどけないように固く結んで完成です。柔道着は練習や試合の中で着崩れしやすいので、柔道着が乱れたら、そのつど整える必要があります。
柔道のルールを覚える
柔道の基本ルール
柔道は、畳敷きの試合場で、1対1で戦うのが基本。体重別で階級に分かれており、試合では同じ階級に属する選手と戦います。体格差や体重差が大きくなると怪我に繋がるリスクも大きくなるので、公平で安全に試合を行うために、体重別の階級が設定されているのです。なお、階級は、男子は60〜100kg超級まで、女子は48〜78kg超級まで、それぞれ7階級ずつ。階級が違っても、試合のルールはすべて同じです。
技の判定
技による加点には「一本」または「技あり」の2種類があります。「一本」は技が正確に決まったときの判定で、技の種類ごとに複数の条件をすべて満たした場合に判定。「一本」を取った選手は、即座にその勝負で勝利となります。
「技あり」は、あと少し「一本」に及ばなかった技のこと。「一本」と判定されるために必要な条件のうち、いくつかが満たされていない場合は「技あり」となります。「技あり」が2つ評価されると、「合わせ技一本」となり、勝敗が確定するのです。
ペナルティには、重大な違反に当たる「反則負け」と、軽微な違反に対する「指導」の2種類があります。「反則負け」と判定された選手は即座に負けとなり、試合が終了。自分から攻めない消極的な試合をしたり、相手を場外に押し出してしまったりなど、軽微な違反の場合は「指導」になり、同じ試合で3回「指導」を受けるとその選手の負けとなります。
1試合の制限時間は男女ともに4分間で、その間に両選手が獲得したポイントの数によって勝敗が決定。4分間で決着がつかない場合は、時間無制限の「ゴールデンスコア」という延長戦が実施され、どちらかの選手が「一本」・「技あり」を取るか、あるいは「反則負け」となった時点で終了です。
柔道の技を練習する
柔道の技には、68本の投げ技と32本の固技があり、合わせて100本。投げ技は手技、腰技、足技、真捨身技(ますてみわざ)、横捨身技(よこすてみわざ)の5種類です。例えば、手技は「背負い投げ」や「一本背負い」、足技は「大外刈り」(おおそとがり)などが有名。固技は抑込技(おさえこみわざ)、絞技(しめわざ)、関節技の3種類があります。抑込技の「袈裟固」(けさがため)や関節技の「腕挫十字固」(うでひしぎじゅうじがため)なども広く知られる技です。
これらのように、試合で勝利するために必要な技の他にも、柔道の道場では受け身や形(かた)などの練習も行われます。また、柔道において最も重要な要素のひとつが、他者を尊重する心と礼儀を身に付ける「礼法」。柔道を始めると、技の稽古と並行して、受け身や形の練習、柔道の精神、礼法を学んでいくことになります。