柔道耳(餃子耳)って何?
柔道耳とは何か
格闘家に多い柔道耳
柔道耳とは、腫れているように変形した耳のことです。多くの場合は耳の上部や全体が腫れたように見えるのが特徴で、見た目が似ていることから、「餃子耳」や「カリフラワーイヤー」と呼ばれます。柔道をはじめ、レスリング、ラグビー、アメフト、相撲といったスポーツをやっている人に見られる、耳の病気のひとつです。医学的には「耳介血腫」(じかいけっしゅ)と呼ばれます。
柔道耳の原因は、摩擦や圧迫など、外部からの刺激です。外部から刺激を受けて耳介(みみたぶ)の皮膚と軟骨の間に出血が起こり、その血が溜まって固まることで、耳自体の形が変形してしまいます。1度出血した程度ですぐ柔道耳になることはなく、皮膚と軟骨の間が出血したとしても、初めはやわらかい腫れがある程度。これを放置したり繰り返したりすると、出血も繰り返され、耳が膨らみ固くなります。こうして徐々に瘤(こぶ)のように固くなり、柔道耳になるのです。
個人差はありますが、出血した部分が固くなるまでは数週間から数ヵ月程度かかると言われており、大きく膨らんだ柔道耳になるまで変形してしまうと、もとの形へ自然に治ることはほぼ期待できません。
耳の内部に出血が起きたときは、耳鼻科・皮膚科・整形外科等で溜まった血を抜くと、柔道耳の予防になります。医療の知識がない人が処置をすると、傷口から細菌等に感染する危険があるため、医師に処置してもらいましょう。
柔道選手はなぜ耳が潰れる?
学校の授業などで、短期間柔道に触れた程度では、柔道耳になる可能性は低いです。耳が潰れてしまうのは、それが癖になるほど繰り返した場合。そのため、長期にわたり、日常的に柔道の稽古に励んでいる人がなりやすいのです。
柔道耳の予防策は、耳へのダメージを減らすこと。ひとつが、練習後のアイシングです。厳しい練習で耳に刺激を受けた場合は、しっかりとアイシングをして腫れを防ぎましょう。
また、イヤーガードやヘッドギアを使用するのもおすすめです。どちらも柔道においても耳を守るのに適していますが、導入されているケースはまだ少ないのが現状で、各道場によって使用できる道具は異なるため、まずは所属する道場に相談しましょう。
柔道耳の治し方
柔道耳だとマスクやイヤホンがしにくいなどのデメリットもあり、見た目が気になるという人もいます。
一度柔道耳になると、自然に治ることはほぼありません。治したい場合は、耳の形成手術で治すことになります。手術方法は病院や医師によって異なりますが、変形部分を切開するのが一般的。また、場合によっては、変形してしまった耳に合わせて、健康な軟骨を移植してもとの耳の形に近づける手術も必要です。手術時間は、一般的な手術であれば片耳あたり30〜60分程度が目安。形成外科をはじめ、美容外科等で手術を受けることができます。病院やクリニックは、柔道耳への施術経験が豊富な施設を選びましょう。丁寧なカウンセリングをしてくれる病院がおすすめです。