講道館(こうどうかん)
現在、柔道と呼ばれているものは、講道館柔道のことです。講道館柔道は、嘉納治五郎によって明治15年(1882)東京都台東区・永昌寺のわずか12畳の道場からスタートしました。最初の入門生は5・6人でしたが、昭和の初めには学校の授業としてもとりあげられ、警察や軍隊、会社、町道場でも、さかんに行なわれるようになりました。
それと同時に嘉納治五郎は柔道を通じて人間の幸せと世界の平和を考え、海外へ広める努力もしました。昭和26年(1951)欧州柔道連盟が国際柔道連盟と名前を改め、昭和39年(1964)の東京オリンピックで正式種目としてとりあげられ、講道館の柔道は、世界のスポーツとなりました。