嘉納治五郎杯
嘉納治五郎は、明治から昭和にかけての柔道家、教育者で「柔道の父」とも呼ばれています。講道館柔道の創始者であり、柔道・スポーツ・教育分野の発展や日本の五輪初参加に尽力するなど、日本に於ける柔道の道を開きました。
その嘉納治五郎の功績をたたえ、柔道の国際化を推進する目的で、1978年1月に嘉納治五郎杯国際柔道選手権大会として男子のみの大会(1月開催)がスタートしたのです。ただし、開催ペースは一定ではなく、2006年までに12回行なわれています。2007年以降は、福岡国際女子柔道選手権大会を吸収し、男女共に行なわれる大会となりました。
2009年からは、IJF(国際柔道連盟)が主催するグランプリシリーズのひとつ「グランドスラム大会」と位置付けられ、大会名も「柔道グランドスラム東京」に改名。競技者同士の実力を客観的に、かつ明確に評価できるという利点から新たに導入されたIJFポイントランキング(世界ランキング)制度により、出場選手達に順位に応じたポイントが加算される大会となっています。
2018年・2019年大会は、毎年大会が開催されていた東京体育館が2020年東京五輪へ向けての改修工事に入ったため、「柔道グランドスラム大阪」として大阪府にて開催。