双手刈

概 略
朽木倒と同類の手技
技の特徴
双手刈は、両手で相手の両足を抱き、そのまま後ろ側へ押し倒す技です。
技の性質
朽木倒や踵返が片足をとるのに対して、双手刈は、両足をとります。
仕掛け方は、すべて似ていますが、朽木倒はふくらはぎ辺りを、踵返はかかと辺りをとり、相手の重心を崩し後ろへ押し倒すのに対して、双手刈は、相手の両足をとり、タックルするようにしながら押し倒していきます。
この技も、相手が油断した瞬間をねらってかける俊敏な動きを要する技です。
組んだ相手の両手を離して飛び込むのは難しいことですが、一瞬の隙を突いて、相手の股へ足を入り込ませながら、飛び込んで相手の両足を抱きかかえます。
一本をとるためには、相手が回転するときに自分の体で相手の背中を十分に畳に付けることが必要です。
この技は、欧州や中米諸国の柔道界でよく使われています。
技をかけるときのポイント
- ・相手が後ろに下がると効果が失われるため、自分の体とともに踏み込み続けるようにします。