抱上
概 略
ボディスラムによく似た技
注釈:試合では有効な技と見なされない
技の特徴
抱上は、相手を抱きかかえ投げる技です。
技の性質
プロレスでいうボディスラムによく似た技で、主に、仰向けになった相手を肩の高さ位まで抱き上げます。寝技に引き込もうとする相手の両足を内側から掬い、相手が後転するように下半身を折り曲げて抑えます。
そのとき、相手の後腰に自分の下腹部をあてて制し、両手は十字絞の形で上体を引き付けます。ここから、腰を中心に全身の力を使って、相手を高く抱き上げます。
この他にも、絞技や固技から抱上に転ずる方法があります。昭和初期頃は、「相手を抱き上げた時点で巧みであり、その効果を認められて一本」とされていました。肩の高さほどから投げ落とすと、相手は、後頭部、背部に強い衝撃を受け危険なため、抱き上げた時点で、その技の効果を認められました。
しかし、そのあと、「巧みに持ち上げる」という判断が曖昧になり、効果を認められにくくなってきたため、試合では有効な技とされなくなりました。現在では、抱き上げた時点で、審判が「待て」を宣告し、試合は中断されます。

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