皆様、こんにちは
柔道整復師国家試験、お疲れ様でした。
3月28日(火)の発表まで待ち遠しいかと思いますが、ひとまずは試験の疲れをゆっくり取って下さいね
さて今回は、柔道整復師国家試験の合格後に必要な手続き、「免許申請」と「卒後臨床研修」についてご紹介致します。
柔道整復師の免許は、柔道整復師法第8条の2第1項に基づき、柔道整復師名簿に登録されることで交付されます
試験に見事合格された方は、まずこの手続きが必要となりますので、忘れずに免許申請を行なって下さいね
申請には、申請書の様式が定められておりますので、申請書用紙を取り寄せて手続きをする必要があります。
昨今、整骨院の乱立や療養費の増加、不正請求の増加などの背景がある中で、柔道整復師免許の適正化が訴えられています。
その適正化を図るために、「卒後臨床研修制度」という制度があることをご存知でしょうか
卒後臨床研修制度とは、柔道整復師の資質向上を目的に、生涯教育の一環として財団で行なっている研修です
医療系の専門学校では、授業の一環で、現場に入り実際に患者さんへの施術を手伝う「臨床実習」というものを行なっています。
しかし実際には、「患者さんへの施術を行なうのに、この授業の経験だけでは不十分なのでは」と、経験の浅い資格保持者の施術に対して不安に思う声も上がっています。
そのため、試験合格後、卒後臨床研修において実技指導を受けることが重要視されているのです
近年の医療の進歩はめざましく、医療を取り巻く環境は大きく変化しています。
高齢化に伴う疾病構造の変化や患者と医療関係者とのコミュニケーションのあり方など、高い臨床能力を習得することが、柔道整復師に求められているのです
臨床実習の期間は、週40時間で1年間。(働いている方のために、週20時間で2年間受けるという実習方法もあります。)
研修には相当の時間を要しますが、この研修を修了することで、将来の就職先や患者さんからの信頼、そして何よりも「柔道整復師として働く」ということを改めて意識することができるようになるのではないでしょうか
臨床能力をより高め、柔道整復師の仕事に誇りを持って働くために、この研修は必要なのです
あとから、「やはり卒後臨床研修を受けておけば良かった」と後悔しないように、受けられるときに受けておきましょう。
患者さんに必要とされ、患者さんに喜ばれる柔道整復師をぜひ目指して下さいね