皆さん、こんにちは


今年度の柔道整復師国家試験が終了して、早いもので2ヵ月が経過しました。
この間に専門学校を卒業し、晴れて柔道整復師としてデビューされた方も多いのではないでしょうか?

さて、柔道整復師と言えば、幅広い医療知識を持つ国家資格。そのため、習得した知識と、実践で培われた技術が活かされる分野は多岐にわたります。
そこで今回は、「柔道整復師ステップアップ術」と題しまして、柔道整復師としての知識を活かし、ステップアップができる資格や業種をご紹介したいと思います

柔道整復師が目指せるステップアップ先として、主に以下の4つが挙げられます。
@理学療法士

病気やケガで身体機能が低下した場合に、その機能を回復するためにリハビリテーションを行ないます。そのリハビリテーションの方法や進行管理を担うのが理学療法士で、言わばリハビリテーションの専門職です。
理学療法士になるためには厚生労働省の国家試験に合格しなければなりませんが、国家試験に合格している柔道整復師は医学的な共通知識も多く、ステップアップの職種としては適していると言えるでしょう。
Aスポーツトレーナー

スポーツ選手が常にベストな状態で競技ができるように、練習から日常までサポートするのが役割です。また、スポーツクラブやフィットネスクラブなどの運動施設では、アドバイザーとして体力増進や健康維持にもかかわります。
スポーツトレーナーになるために特別な資格は必要ありませんが、医療の知識と、身体機能の知識を持つ柔道整復師からのステップアップとしては、実践的な活躍の場が期待される業種です。
Bケアマネージャー

正式には「介護支援専門員」と言い、在宅で介護サービスを受ける人に様々な情報の提供と適正な介護サービスを提案し、介護支援を行ないます。高齢化社会が進む中、その役割はさらに重要度を増していくと考えられています。
ケアマネージャーの資格を取得するには、まず各都道府県が実施している「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、その後実務研修を受講する必要があります。
柔道整復師の有資格者でも保健、医療、福祉の分野において実務を5年以上経験していないと資格を得られませんが、施術を通して得た技術で患者さんの状態と適切な介護サービスが判断でき、身に付けた知識をさらに広く活用する分野として有望視されます。
C機能訓練指導員

機能訓練指導員は、介護保険制度で認められている専門員で、老人福祉施設に配置が義務付けられています。医療やリハビリテーションの知識を持つ柔道整復師は、比較的技能を活かしやすい職種と言えます。
柔道整復師の有資格者が機能訓練指導員になる場合は、(社)日本柔道整復師会が全国各地で実施している認定講習会を受講し、機能訓練指導員としての認定を受けて介護施設へ赴くケースが多いようです。
このように、柔道整復師としての知識を活かせる場面は数多く、ステップアップしていけば活躍の場はさらに広がることでしょう

ただその際には、「その資格を取って何がしたいのか」ということを自分の中で固めておくことが大切です

その上で「やっぱり必要!」という考えに至った場合は、ステップアップを目指してみてはいかがでしょうか







