インターハイ男子柔道団体戦・天理高校 斉藤涼監督 優勝コメント
2018年8月8日(水)・9日(木)の両日、三重県の津市産業・スポーツセンター(サオリーナ)で開催された平成30年度第67回全国高等学校総合体育大会柔道競技(インターハイ)。柔道男子団体戦で1991年第40回大会以来、27年ぶりの優勝に導いた天理高校 斉藤涼監督に、今大会の優勝コメントを頂きました。
天理高校 斉藤涼監督 優勝コメント
これまで常に「優勝」を目標に取り組んできましたが、優勝から遠ざかっている時期もあったので、今回の優勝は、正直ビックリした部分がありました。
インターハイでは、40回大会以来27年ぶりの優勝。選手達は本当に良くやってくれたと思います。
決勝戦を振り返ると、まず先鋒の山中がしっかりと試合を作ってくれました。国士舘高校の藤永選手は強い選手なので、そこをきっちりと引き分けにしたことで、次に繋がったのではないかと思います。
次鋒の植岡は勝負強く、ここ一番というところでいつも助けてくれる選手です。この決勝戦でも、ここで一点と思っていた場面で、しっかりと取ってくれました。
中堅の井上は逆に一点を取られてしまいましたが、怪我を抱えている中での出場。自分のできるところは、きちんとやってくれたと思います。決勝戦で一本を取られたのは痛かったのですが、大会を通じて井上が居なかったら、もっと厳しい展開だったと思うので、本当に必要な存在でした。
副将戦は、中野がきちんと取ってくれましたね。再びリードし、大将戦になりましたが、国士舘のエースでもある斉藤選手は、本当に強く素晴らしい選手です。大将の水上が破れ代表戦に突入することも想定はしていたので、大将の水上には「とにかく動け、ポイントを取られても構わないから動き続けろ」と送り出しました。結果的に「指導」3の反則負けとはなりましたが、水上の頑張りが代表戦の勝因のひとつになったとも思います。
代表戦は斉藤選手と中野の対戦。前回の金鷲旗高校柔道大会で中野が斉藤選手と対戦し、攻略ポイントを見出せたので、そこを攻めていこうと中野に伝えました。中野が徹底してくれたのも勝因のひとつですね。代表戦という場面で投げきって、後半の攻めをしのぎきってくれるところが、中野の精神力の強さ、持っているものなのかな。本当に凄いなと思いました。
今年は会場が三重県ということで、いつも連れて行けない部員達も近場ということで連れて来ました。他の試合で出場していた池田を含め、出場選手だけでなく、部員全員の応援、さらにOB会、歴代の先輩方の応援も力になって、天理一丸で掴んだ優勝だと思います。本当にありがとうございました。