杉本が銀メダル獲得!男子は史上初の金メダルなし!
女子78kg超級 決勝戦 杉本-オルティス
ロンドン柔道競技(五輪)最終日は、女子78kg超級:杉本美香が銀メダルを獲得、男子100kg超級:上川大樹は2回戦で敗れ、メダル獲得はならなかった。
2010年世界柔道選手権大会の78kg超級、無差別級で2冠を達成し、メダル獲得の期待がかかる杉本は、初戦(2回戦)を51秒、準々決勝を48秒で一本勝ち。2試合連続の一本勝ちで準決勝に進出。
準決勝は、地元イギリス代表のブライアントと対戦。アウェーの雰囲気が漂う中、序盤から果敢に攻め、相手の指導2つを奪い優勢勝ち。決勝進出を決めた。
決勝は、北京柔道競技(五輪)の金メダリストで、金メダルの最有力候補と言われていたトウ・ブン(中国)を準決勝で破り、勝ち上がってきたオルティス(キューバ)と対戦。
足技を狙って攻める杉本に対し、返し技狙いのオルティス。両者譲らない展開のまま、延長戦でも決着がつかず旗判定に。判定は、オルティスに旗3本が上がり敗退。銀メダルに終わった。
一方、これまで金メダルのない男子柔道の期待を背負って出場した上川は、1回戦を51秒で鮮やかな一本勝ち。好調な出だしで2回戦に駒を進めた。
しかし、続く2回戦は、体制を崩したところを押さえ込まれ苦しい展開。これをなんとか逃れ有効ポイントで止めたが、その後は決め手を欠き試合終了。
この結果、男子柔道は、柔道競技が始まった東京柔道競技(五輪)(1964年)以降、これまで参加した五輪で、初めて金メダルなしという結果に終わった。
大会最終日は、女子柔道3個目のメダルを獲得し、ロンドン柔道競技(五輪)の全日程が終了。日本は、前回の北京柔道競技(五輪)と並ぶ、全14階級のうち7階級(金1個、銀3個、銅3個)でメダルを獲得した。