今大会初のメダルなし!
男子100kg級 2回戦 穴井-クルパーレク
ロンドン柔道競技(五輪)6日目、男子100kg級:穴井隆将、女子78kg級:緒方亜香里が共に2回戦で敗れ、この日の柔道競技で日本勢のメダル獲得はならなかった。
2010年の世界柔道選手権大会(以下、世界選手権)の王者で、日本のエースとして期待された穴井は、1回戦を順調に突破。
続く2回戦は、昨年の世界選手権3位の実力者、ルカシュ・クルパーレク(チェコ)との対戦。198センチの相手に対して序盤から足技で攻めたが、試合中盤に一瞬の隙をつかれ、横四方固でしっかりと押さえ込まれ、そのまま一本負けを喫した。
この階級では、2000年シドニー柔道競技(五輪)で井上康生が金メダルを獲得。しかし、その後のアテネ・北京に続き、今大会もメダルを逃してしまった。また、これまで男子5階級の選手は、準々決勝まで勝ち上がり、メダルの可能性を残してきたが、早々にその可能性も失っている。
一方の緒方は、1回戦を優勢勝ちし、2回戦は、マルヒンデ・ベルケルク(オランダ)と対戦。開始2分、大外刈で有効を奪ったものの、すぐに相手の小内刈でポイントを並ばれる。相手の技を小外刈で返し、有効2つで再びリードしたが、残り30秒で背負い投げでの技ありを奪われ、そのまま敗退した。
今大会初のメダル無しに終わった大会6日目。日本のお家芸の男子柔道は、未だ金メダル無しの緊急事態。過去、男子柔道史上で金メダル無しに終わった大会は無いだけに、最終日の100kg超級:上川大樹に望みを繋ぐ。女子は78kg超級:杉本美香が出場する。