松本が日本選手団の金メダル第一号!
女子57kg級 決勝 松本-コリーナ・カプリオリウ
ロンドン柔道競技(五輪)3日目は、男子73kg級、女子57kg級が行なわれ、女子57kg級:松本薫が日本選手団第一号となる念願の金メダルを獲得、男子73kg級:中矢力は銀メダルを獲得した。
IJFポイントランキング1位で、五輪初出場の松本は、初戦(1回戦)、2回戦を順調に勝ち進み、準々決勝は、北京柔道競技(五輪)金メダリストの強敵クィンタバッレ(イタリア)と対戦。終始攻め続け、優勢勝ちで準決勝へ駒を進めた。
準決勝は、この日初の延長戦に突入したものの、大外刈りでの有効を奪い優勢勝ち。この時点でメダルが確定した。
決勝戦は、両者ポイントを奪えず準決勝に続き延長戦に突入。延長に入ると、カプリオリウ(ルーマニア)に内側から足を刈る反則があり、松本の勝利。女子57kg級では、日本史上初の金メダルで、柔道女子の今大会初となるメダルを獲得した。
一方の中矢は、初戦(2回戦)、3回戦を、得意の寝技での一本勝ちで勝ち上がると、準々決勝は優勢勝ちをおさめ準決勝に進んだ。
昨年の世界柔道選手権大会決勝と同じ組合せとなった、エルモント(オランダ)との準決勝は、延長戦になっても両者ポイントを奪えず旗判定に。終始技を掛け続け、優位に試合を進めた中矢に旗3本が上がり勝利。
金メダルをかけた決勝戦は、投技からの寝技を狙うものの、逆に腕をとられるなど苦しい展開。試合時間が少なくなる中、掬投を狙ったところを返され、有効のポイントを獲られると、そのまま逃げ切られて優勢負け。中矢の初めての五輪は、銀メダルに終わった。
大会3日目は、男女共にメダルを獲得し、明日以降の戦いに良い形で繋ぐことができた。明日は、男子81kg級:中井貴裕、女子63kg級:上野順恵が出場。この流れを止めることなく、さらなるメダル獲得を期待したい。