前代未聞の旗判定やり直しの末、海老沼が銅メダル獲得!
男子66kg級 準々決勝 海老沼-チョ・ジュンホ やり直しの旗判定
ロンドン柔道競技(五輪)2日目は、男子66kg級、女子52kg級が行なわれ、男子66kg級:海老沼匡が日本柔道2つ目のメダルとなる銅メダルを獲得、女子52kg級:中村美里は初戦負けを喫した。
五輪初出場の海老沼は、初戦(2回戦)を内股での一本勝ちで勝ち上がると、3回戦を延長戦の末、優勢勝ち。
準々決勝は延長戦にもつれ、優勢ながらポイントを獲りきれず旗判定に。審判3人がチョ・ジュンホ(韓国)に上げる驚きの判定に、会場からは大ブーイング。審判委員からの異議により判定のやり直しとなり、今度は海老沼に旗3本が上がり勝利。旗判定のやり直しという前代未聞の展開で、準決勝に進出した。
準決勝はシャブダトゥアシビリ(グルジア)に一本負けを喫し、銅メダル獲得の望みをかけた3位決定戦は、3度目の延長戦の末、大腰で一本勝ちをおさめ銅メダルを獲得した。
一方の中村は、銅メダルに終わった北京柔道競技(五輪)に続く2回目の出場。初戦(2回戦)は北京柔道競技(五輪)準決勝で敗れた強敵アン・クメ(北朝鮮)との対戦となった。
雪辱を胸に挑んだ中村だが、試合開始早々に技ありを奪われ苦しい展開。その後は果敢に攻め、有効と指導2つを奪うものの、あと一歩及ばず試合終了。北京柔道競技(五輪)に続き、アン・クメに敗れ初戦敗退し、今回も悲願の金メダル獲得はならなかった。
昨日の48kg級:福見に続き、金メダル有力とされながら今日もメダルに手が届かなかった女子柔道。明日は、現在IJFポイントランキング1位の57kg級:松本薫が出場する。
男子は、昨年の世界柔道選手権大会金メダリストで、同ポイントランキング2位の73kg級:中矢力が出場。今大会初の金メダル獲得なるか、明日の二人の戦いに期待したい。