平岡が日本勢初のメダル獲得
日本時間17時30分より始まったロンドン五輪の柔道初日。女子48kg級:福見友子は3位決定戦で敗れメダル獲得はならなかったが、男子60kg級:平岡拓晃が銀メダルを獲得、今大会の日本勢に最初のメダルをもたらした。
平岡は、初戦敗退に終わった2008年北京オリンピックに続く出場。北京オリンピックの雪辱だけを胸に秘め、金メダルを目標に今大会に挑んだ。
初戦は、北京の悪夢を振り払う背負投げでの一本勝ち。その後は、苦しみながらも粘り強く戦い決勝に進出したが、ガルスチャン(ロシア)に外巻き込みで一本負けを喫し、金メダルに後一歩届かなかった。
一方の福見も順調に勝ち進んだが、準決勝で北京オリンピック金メダリストのアリナ・ドゥミトル(ルーマニア)に技ありのポイントを奪われ優勢負け。
銅メダルをかけた3位決定戦では、チェルノビチュキー・エバ(ハンガリー)と対戦し、お互い終始攻めあぐね延長戦へ。福見は流れを掴みかけたものの、一瞬の隙をつかれ小外刈りで一本負け、惜しくもメダルを逃した。
IJFポイントランキング1位の福見は、北京オリンピック後、19の国際大会に出場。2010年のアジア大会決勝で誤審とすら言えない不当な判定で地元中国選手に負けたのを除き、足かけ4年、海外の選手には無敗を誇ってきた。
柔道はお家芸だけに、選手達が受けるプレッシャーは想像を絶するものがあったのかもしれない。福見にとっては、27歳にして初めて掴んだ大舞台。柔道人生の集大成となる大会を最高の形で飾ることはできなかった。
初日から金メダル獲得とはならなかったが、明日(7月29日)出場する、男子66kg級:海老沼匡、女子52kg級:中村美里には、今日の二人の悔しさを晴らす金メダルを期待したい。