全国強豪校監督インタビュー

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小久保純史 監督日体荏原高校(東京都)

小久保純史監督

2015年、高校柔道三大大会すべてベスト4に勝ち残ったものの、ついに優勝には手が届かなかった日体荏原高校。

悔しさを糧に新チームを率いる小久保純史監督が、目前に迫った全国高等学校柔道選手権大会、そして2016年シーズンへの意気込みを語ります。

悔しさだけが残った2015年

悔しさだけが残った2015年

昨年のチームには全国中学校柔道大会の優勝者が4名いて、彼らを中心に本気で優勝を狙っていました。

しかし、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)は準優勝、全国高等学校柔道選手権大会と金鷲旗全国高等学校柔道大会では3位に終わり、とても悔しい思いをしました。

すべて3位以内に入ることはできましたが、どの大会も「負けてしまった」という思いの方が強かったです。

現在の高校柔道界では、軸となる選手が活躍したチームが結果(優勝)を残しています。昨年はチームの総合力はありましたが、下級生が活躍する試合が多く、ここぞという場面でポイントゲッターとなる上級生がしっかりと機能しなかった。それが競った戦いを勝ちきれなかった要因だと考えています。

中学でチャンピオンになった選手を預かっている訳ですから、私自身の指導に至らない点もあったはず。この悔しさを今後の指導に繋げていかなければと思っています。

新チームの特徴

新チームの特徴

今年はレギュラーメンバーに100kg超級の選手がいません。ですから、機敏な動きを武器に、良い組み手から攻撃を仕掛け、相手に柔道をさせないことを持ち味としたチームとなっています。

一戦一戦、しっかりと気持ちを込めて戦うことができれば、昨年以上の成績を残す可能性を十分に秘めているはずです。ただ、体が大きくないだけに、気を抜いてしまうと1・2回戦で簡単に負けてしまう可能性もあると考えています。

しかし、姉妹校の日本体育大学と合同練習や合宿をする機会が多く、自分より体が大きく強い選手に胸を借りる場が充実していることに加え、普段の稽古から比較的大型だった昨年のチームの上級生に鍛えられてきているので、体の大きな選手への対応にも自信を持っています。

「反復」と「握り」を重視した練習

「反復」と「握り」を重視した練習

日体荏原高校の稽古の基本は反復練習。打ち込みも乱取りも、何度も繰り返すことを大事にしています。やはり1万回打ち込んだ選手の技は、千回しか打ち込まなかった選手の技より決まる確率が高くなりますからね。

そして反復練習の際に心がけているのは、選手に「こんな練習をして本当に強くなるのか?」と思わせないよう、その大切さを理論付けて説明することです。「どうしてこの練習が必要なのか」が理解できれば、選手も主体的に練習に取り組むようになります。

また、常日頃から口にしているのが、組み負けをしないように「肩の力を抜いて、しっかりと握ること」です。相手が組み手を切らない打ち込み練習でも、常に相手が切ってくるイメージを持って握るよう指導しています。

握りが甘ければ、当然組み手も下手になりますし、組み手を制さなければ柔道にはならない。トレーニングにも綱を使って握力を強化するメニューを取り入れるなど、とにかく「握り」は重視しています。

そうした「反復練習」や「握り」の重要性を実感させるために行なっているのが、投げる前に数秒間タメを作る打ち込み稽古です。投げる前に一瞬、静止することで体幹のブレやふらつきを自覚させ、どのような状況でも「ぴしっ」と止まれるよう静止時間を3秒、5秒、10秒と延ばしていきます。

いわば、相手との組み合いの中で体幹を保ちながら、引手と釣り手を十分に使い技に繋げるトレーニングですね。

最後まで戦い抜くメンタルの強化

最後まで戦い抜くメンタルの強化

柔道では、疲れてきて思い通りに技が効かない状況で、いかに気持ちを切らさず、最後まで戦い続けられるかが勝負のカギになります。ですから、普段の練習でも一生懸命に取り組んで投げられた場合は叱りませんが、妥協をし、諦めて投げられた場合には厳しく指導をします。

練習中に見せた精神的な弱さは、必ず試合中にも顔を覗かせるもの。反面、そうした甘えを正すことができれば、最後まで戦い抜く姿勢が身に付きます。

抜き勝負やゴールデンスコアなど、相手との根性比べの要素が求められる試合形式に対応するためにも、日体荏原高校ではメンタルの強化も重視しています。

2016年の意気込み

2016年の意気込み

全国高等学校柔道選手権大会での過去最高成績は3位ですから、もちろん今年は優勝を狙います。選手それぞれが活躍できる能力を持っていますし、怪我もなく当日を迎え、一人ひとりが責任感を持って戦ってくれれば、十分にチャンスはあると感じています。

キャプテンを中心に、選手たちが独自に練習メニューを考えるなど、「優勝するぞ!」というチームの士気の高まりにも手応えを感じています。大会まで残された時間は限られていますが、やるべきこと、できることをすべてこなし、良い形で大会を迎えたいですね。

2016年は「高校三冠を狙う」と言いたいところですが、あくまで日体荏原高校は初優勝を目指す立場。昨年の悔しさがありますので、今年は必ずひとつはタイトルを手に入れたいと思っています。

例年なら進学先の大学で練習を始めている上級生たちも、今年は「全国高等学校柔道選手権大会が終わるまで」と高校に残り選手たちを鍛えてくれています。彼らの気持ちに応えるためにも、優勝して「君たちのお陰で日本一になれた」と報告したいですね。

インタビュー:2016年3月上旬

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2015年の高校柔道三大大会ではすべて3位以内に入り、着実に力を付けてきている日体荏原高校。2016年全国高等学校柔道選手権大会もシード校として、注目されている高校のひとつです。こちらのページには、日体荏原高校柔道部の小久保純史監督へのインタビューを掲載しています。2015年の振り返りや新チームの特徴、日々の練習内容、2016年の意気込みを伺いました。初優勝をを目指す日体荏原高校柔道部についてより詳しく知ることができるインタビューとなっておりますので、ぜひご覧下さい。
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