【柔整ナビ】柔道整復師専門学校ブログ|柔整スタディ

医師や看護師、鍼師やあん摩マッサージ師と並び、医療系の国家資格となっているのが柔道整復師です。主な仕事となるのは怪我に対する施術ですが、現在では介護や、福祉、スポーツトレーニングの領域にも活躍の場が広がったことで注目を集める職業になっています。そんな柔道整復師の資格を取得するための難易度、試験の合格率についてここではご紹介しましょう。

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二宮 柔と加納 吾郎
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2019年9月19日

柔道整復師になる難易度は?試験の合格率はどのくらい?

柔道整復師になる難易度は?試験の合格率はどのくらい?

現在、日本の社会的な人口構成の高齢化とともに平均年齢も上昇していると言われます。人間であるならば誰しも、加齢による運動機能の低下や身体機能の不調や怪我を避けて通ることはできません。そのため筋肉系の損傷を施術する柔道整復師の需要は高まりを見せています。

またそのスキルは、接骨院以外でもスポーツトレーナーや、介護福祉、または他の医療現場という幅広い分野において活かすことができるのです。

こうして今、注目を集めているこの職業ですが、柔道整復師として働くには特定の大学、または専門学校の卒業認定を受け、国家資格となる柔道整復師試験に合格していることが必須条件となっています。

ここ10年ほどの柔道整復師国家試験の受験者数自体は、特に大きな変動を見せず毎年7,000人前後。しかしより高いレベルの人材を求められているせいか、合格率は年々低下し、現在では6割前後となっています。

柔道整復師と同じく、医療系国家資格である、鍼師、灸師も歩調を合わせるように近年の合格率は低下(6割前後)。人の健康や生命にかかわる医療従事者という国家資格の取得になりますので、柔道整復師を目指す方にとって決して簡単に突破できる試験ではありません。

柔道整復師の難易度はどうなの?

柔道整復師の難易度はどうなの?

では、柔道整復師の難易度はどのように変化しているのでしょうか。ここでは、合格率と柔道整復師を養成する専門学校について見ていきます。

合格率は減少傾向

以前は、他の医療系国家資格と比べて比較的取得しやすい資格と言われていた柔道整復師。そのことは公益財団法人柔道整復研修試験財団によって資格試験が始まった1992年(平成4年度)の合格率が80%を超えるなどのデータ上の数字にも表れています。

しかしそのあと、徐々に合格率は下落し、2014年(平成26年度)からは60%台半ばの合格率、2017年(平成29年)にはついに58.4%と、第1回試験時と比べて20%以上も合格率は低下。現在では4割近い受験者が落とされる資格試験となっており、以前と比べて質、量ともに試験問題が難化しているとされています。

様々な教育環境が選択可能

例年6000人から7000人が受験する柔道整復師試験ですが、受験するためにはまず、柔道整復について学ぶ4年制大学(3年制短期大学もあり)で卒業認定を受けるか、または専門学校で卒業認定を受けることが絶対条件です。

柔道整復について学ぶ柔道整復大学の総数は、2015年(平成27年)までで短期大学も含めると全国に16校。これに対して、柔道整復師を養成する専門学校は全国に90校以上と数に大きな開きがあります。

現在、大学と専門学校で、どちらか一方が極端に高い合格率となっているわけではありません。しかし、専門学校を見てみると柔道整復師のみに絞ったカリキュラム特性を活かして試験対策をするなど、卒業後の高い合格率を実績に掲げている学校もあります。

特定分野を重点的に勉強する専門学校は、座学に加えて実技などに多くの時間を割くため、より専門的に柔道整復について学べる養成施設なのです。

それに対して大学では4年間かけて広く教養を学ぶことができ、カリキュラムによっては教員免許なども取得できるだけでなく、卒業後には学士号が取得できると言うメリットがあります。

柔道整復師を取り巻く制度

柔道整復師を取り巻く制度

柔道整復師が活躍する分野、業種も増えたことで、柔道整復師を養成するための育成プログラムも変わりつつあります。ここでは柔道整復師を取り巻く制度、環境についてご紹介しましょう。

学校は経年増加傾向にある

1998年(平成10年)の時点では、全国でわずかに14校のみが設置されていた柔道整復専門学校。当初は、4年制で柔道整復教育を行なう柔道整復大学は設置されておらず、初めて登場したのは2002年(平成14年)のことです。

この時点ですでに柔道整復専門学校は、48校とかなり増加していましたが、そのあとも大学、専門学校ともに数は増加。2015年(平成27年)には柔道整復大学が16校、柔道整復専門学校が93校と合計で100を超えています。

2017年(平成29年)の改革による大幅なカリキュラムの変化

このように柔道整復師の養成環境が変わり行くなか、求められる技術、知識の変化や、柔道整復師養成学校の増加、柔道整復師の療養費を巡る諸問題などの影響を受けて、2017年(平成29年)、柔道整復師養成学校のカリキュラム変更が行なわれることになりました。

このカリキュラム変更は2018年(平成30年)入学生より適用され、その内容は総単位数の増加に始まり、最低履修時間数の設定や、社会保障制度及び、職業倫理の教育を新たに設けるなど劇的な変化となっています。

またこの改革には臨床実習施設の拡大や、専任教員(柔道整復師)となるための条件見直しも含まれており、柔道整復師を目指している人だけでなく、教職に携わる人にとっても重大な転機となりました。

学校による期間の違い

柔道整復術を学ぶことのできる大学は、短期大学を除けばそのすべてが4年制となっているため、入学から卒業までは等しく4年の時間が必要です。一方、柔道整復専門学校はほとんどが3年制

そのため、1年でも早く社会に出たい、学費を抑えたいという方は3年制を、じっくりと4年の期間内で広く一般教養を修めてから試験に臨みたいという方なら4年制を選択することが可能です。

柔道整復師国家試験について

柔道整復師になるための最後の関門となるのが柔道整復師国家試験です。ここでは、柔道整復師試験の概要について説明します。

受験資格は養成所に3年以上(または同様の期間)

柔道整復師国家試験を受けるための必須条件となるのが、文部科学大臣が指定する柔道整復大学、または都道府県知事が指定する柔道整復専門学校で3年以上学んだ上で、必要な技能と知識を習得することです。

例年、柔道整復師試験は3月初旬に実施されるため、新卒者ならその年の3月までに指定単位を習得し、卒業見込み認定されていなければいけません。

要件は3年以上なので、必ずしも4年制の柔道整復大学や4年制の柔道整復専門学校に通う必要はなく、3年制の柔道整復専門学校に通えば受験資格を満たせます。

例年3月に全国の試験会場で開催

柔道整復師国家試験は毎年3月に、公益財団法人柔道整復研修試験財団によって北海道、宮城県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県と、全国10の都道府県で実施されています。

2018年(平成30年)に行なわれた第27回柔道整復師国家試験では、東京のみ2ヵ所の会場で実施され、他の都道府県は1ヵ所の会場で試験が行なわれました。

試験を受けるためには、その年の1月初旬に申込書を提出する必要があります。合格発表は試験日から3週間程度経過した3月下旬。厚生労働省に設けられた合格発表会場、またはホームページにて試験結果の確認ができます。

全11科目から230問が出題される

柔道整復師国家試験は1日を使って行なわれ、午前、午後にわけて実施されます。

午前には、30問の必修問題となる客観式必修問題と90問からなる客観式一般問題(科目は生理学、解剖学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学の5種)。

午後にも、午前から引き続き110問の客観式一般問題(科目はリハビリテーション医学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、柔道整復理論、関係法規の6種)が実施され、計230問を筆記によって1日かけて挑戦するのが柔道整復師国家試験です。

第26回柔道整復師国家試験の場合、必修問題は1問1点と配点されており、80%以上の正解、つまり全30問中24問以上に正解しなくては合格となりませんでした。

また、一般問題も1問1点と配点されており、60%以上の正解、つまり全200問中120問以上の正解が必要。

必修問題、一般問題の両方で合格基準を満たすことが必要となり、基準を上回ることができれば柔道整復師国家試験の合格となります。

看護師試験と異なるところ

看護師試験と異なるところ

では、柔道整復師と同じく医療系資格の国家試験である看護師試験はどのような試験制度となっているでしょうか。ここでは看護師試験の概要についてご説明します。

設定問題は相対評価で加味される

看護師国家試験も柔道整復師国家試験と同じく、誰でも自由に受験できるものではありません。

受験資格が与えられるのは、指定された大学、または指定の専門学校を卒業した人、もしくは卒業見込みの人のみ。

看護師国家試験は2月中旬から下旬にかけて実施され、柔道整復師国家試験と同じく1日を使って午前、午後にわかれた試験を受験します。

試験概要は年によって若干変化しますが、2018年(平成30年)に実施された看護師国家試験では、必修問題で48点中39点以上を、一般問題・状況設定問題では247点中154点以上を取らないと合格とはなりませんでした。

必修問題は80%以上を正解すれば良いという明確な条件が固定されていますが、一般問題・状況設定問題の合格基準はその時々で変化します。

これは、その年の得点分布によって基準が変化する相対評価ということ。年によっては必修問題を80%以上正解した上で、一般問題・状況設定問題で60%正解して合格することもあれば、60%の正解では合格しない年もあります。

明確なボーダーラインは存在しない

上記のように、看護師国家試験の一般問題・状況設定問題においては、明確な合格ボーダーラインが存在しません。

ですが、第98回から第107回看護師国家試験までの合格基準を分析すると、一般問題・状況設定問題で62.9%を正解すれば合格する、という数字が出ています。もちろん、これは平均値なので年によっては62.9%の正解では合格とはなりませんが、これが一応の目安となる数値です。

ジャパン模試の取り組み

3年間(場合によっては4年間)の集大成となる柔道整復師国家試験は一発勝負。1年に1度しか受験機会はないため、受験者にとっては非常に大事な試験となります。しかし不安を抱えたままで試験に挑む必要はありません。本番を想定した環境に慣れておく、そのために用意された対策が模擬試験であるジャパン模試です。

独自に開発したアプリケーションをリリース

ジャパン模試は、柔道整復師国家試験対策予備校である株式会社ジャパン国試合格によって実施される模擬試験です。予備校であるジャパン国試合格では、教育プログラムの一貫として独自開発した宅ドリル便for柔を販売しています。

資格試験対策用学習支援システムと銘打たれたこちらのアプリケーションは、ジャパン国試合格が蓄積した柔道整復師模擬試験データを事細かに収録しているだけでなく、問題をスマホでも配信することで、いつでもどこでも勉強できる点が特徴的です。

自宅にいながらも模試の受講が可能

ジャパン模試は、東京、仙台、大阪、名古屋の4会場で実施される試験や各学校単位での受験、または自宅にいながらにしての受験ができます。試験時間は本試験と同じに設定されているため、会場でも自宅でも、本番を想定しての挑戦が可能です。

入試本番さながらの受験密度が味わえる

ジャパン模試がおすすめしているのはなんといっても会場に赴いて試験を受ける会場受験。というのもジャパン模試が行なわれる4会場のなかには、実際に柔道整復師国家試験で使われる試験会場と同じ場所が開催場所となっている箇所があるからです。

入試の雰囲気や緊張感を経験しつつ実力も試せる機会。不安感を抱えたまま試験当日を迎えるよりは、こうした試験対策をしっかりと練ってから資格取得試験に臨んでみてはいかがでしょうか。

気になる合格率

気になる合格率は

柔道整復師を目指す上で、最も気になるのは試験の合格率。ここでは、柔道整復師国家試験の合格率の推移や現況についてご紹介します。

過去10年間の推移(80%→60%)

2018年(平成30年)に実施された柔道整復師国家試験の合格率は58.4%。これは、柔道整復師国家試験が始まって以来、最も低い合格率です。

1993年度(平成5年度)に実施された第1回試験は受験者数1066人に対して合格者は963人、合格率は実に90.3%という高い数字でした。そのあと、20年で合格率は徐々に低下し、2011年度(平成23年度)の試験ではついに70%を初めて下回ります。

そのあと、一旦は70%代に回復しますが、2013年(平成25年)には再び60%代へ。加えて、上記のように2018年(平成30年)実施の試験で58.4%を記録してその合格率は一段と低下しました。

過去10年間のデータを見ると、70%代半ばから50%代まで、約15%近くも合格率が低下していることから、受験生にとっては厳しさが増す時代となっています。

専門学校では高い合格率も

このように年々と合格率が低下しつつあるのが、柔道整復師国家試験を取り巻く現状です。しかしなかには100人以上の新卒者が試験を受けて100%の合格率を出した専門学校の存在もあります。

試験問題がより実践的な、現場で働くことを想定した問題に変わりつつあるとも言われており、臨床実習現場体験に時間を割く専門学校で重点的に学ぶ方式がメリットになりつつあるようです。

最難関とは言えないが、しっかりとした対策は必要

現在の状況を見ると、資格試験が実施された当時と比べて、養成学校の増加など柔道整復業界の環境も大きな変化が訪れています。

そうした状況が影響してか、柔道整復師国家試験は難易度が上昇し、カリキュラム改正前で受講内容が簡素だった以前ほど合格しやすい資格試験ではなくなりました。

合格率こそ低下した柔道整復師国家試験ですが、それでも医療系国家試験の最難関と言われる医師国家試験や、歯科医師国家試験、薬剤師国家試験に比べれば比較的易しいのではないでしょうか。

一般的に柔道整復大学や柔道整復専門学校でしっかり勉強すれば資格取得に繫がるとは言われています。しかし教育カリキュラムの変化や、柔道整復師を取り巻く環境、需要も大きく変化しつつあるため、即戦力の柔道整復師としての知識や技能がより一層必要とされます。

資格試験対策をしっかりとして万全の態勢で試験に臨むのも勿論ですが、資格取得後に現場レベルで活かせる技術や知識の習得を見据えて養成学校や大学生活を有意義に過ごしてみてはいかがでしょうか。

※この記事は2019年4月時点の情報に基づいて作成されています。

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