【柔整ナビ】柔道整復師専門学校ブログ|柔整スタディ

柔道整復師と理学療法士の違いについて解説します。柔道整復師は、打撲や捻挫などを手術や薬を使用せずに回復させる仕事で、理学療法士は病院でリハビリテーションを担当する仕事です。どちらも3年以上指定養成施設で学んだあと、国家試験に合格する必要がありますが、業務内容や活躍の場、将来性には違いがありますのでよく確認しておきましょう。柔道整復師と理学療法士のダブルライセンスを取得することも可能です。

日本全国の柔道整復師専門学校の情報をまとめた柔道チャンネルの「柔整ナビ」
二宮 柔と加納 吾郎
日本全国の柔道整復師専門学校の情報をまとめた柔道チャンネルの「柔整ナビ」
ブログコンテンツTOP
  • 文字サイズ

記事

2019年9月5日

柔道整復師&理学療法士|違いや年収・将来性・資格の難易度など

柔道整復師&理学療法士|違いや年収・将来性・資格の難易度など

柔道整復師も理学療法士も3年以上指定養成施設で学んだあと国家資格の取得が必要です。

薬や手術ではなく、身体の外からの施術で回復を目指すという点ではこの2つの仕事はよく似ています。

しかし、柔道整復師は急性のケガ、一方で理学療法士は主に慢性疾患の機能回復が目的。また、柔道整復師は、一定範囲内であれば自身の判断で施術が行なえる点が大きな違いです。

柔道整復師理学療法士のどちらを目指すべきか迷っている場合には、柔道整復師について知るのにあわせて、理学療法士との違いについて理解するとよいでしょう。

柔道整復師の役割や仕事内容

柔道整復師とは、捻挫や骨折、打撲などの外傷を手術や薬を用いず回復させる専門家のことを言います。

主に接骨院や整骨院で施術を行なっているのが柔道整復師。「接骨師」「ほねつぎ」と呼ばれることも多いです。

柔道整復師は国家資格であり、独立開業も可能な将来性の高さが魅力。医師や歯科医師のように施術所を開いて自身の判断で施術できるだけでなく、健康保険の適用もできます。対象者に直接施術し回復させることができるため、やりがいが大きい仕事です。

なお、厚生労働省が2016年(平成28年)に発表した「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、柔道整復師の数は68,120人でした。

柔道整復師の特徴

柔道整復師は、骨折や脱臼、打撲、捻挫といった主に外傷性のケガの回復を支える専門家。柔道において傷ついた身体を治すための「活法」すなわち整復の考え方に基づいて施術を行ないます。

柔道整復師は、ヒアリングと患部のチェックを行ない、固定や手技、温冷などの物理療法や運動療法を用いて、自然治癒力を高めて回復をサポートすることが特徴。

急性のケガについては健康保険の適用が可能です。柔道整復師の保険適用範囲は、日常の外傷からスポーツ外傷までですが、骨折や脱臼については応急処置のみが可能で、その部分への施術には医師の指示が必要となります。

柔道整復師として活躍できる所

柔道整復師として活躍できる所

柔道整復師の活躍の場は様々です。整復師の主な就職先についてご紹介します。

接骨院や整骨院で働く

接骨院や整骨院では、柔道整復師が主体。柔道整復師の進路としては最も一般的な勤務先で、経験豊富な柔道整復師のもと、マッサージや物理療法を行なうことで技術を磨きます。

接骨院や整骨院では、原則として外傷に対する応急処置が中心。関節や筋肉、靭帯の損傷に対する適切な施術を行なって、自然治癒力を高めるのが仕事です。十分な経験を積んだあと、自身の施術所を開設して独立するという人も多くいます。

整形外科で働く

整形外科では医師が骨や関節、神経などの治療を行ないますが、リハビリテーションもその一貫。医師と連携しながら、運動器疾患への施術リハビリテーションに専門的に携わります。整骨院や接骨院ではなかなかできない経験を積むことが可能。

また、チーム医療で様々な症例にかかわることができ、勉強の機会が多いため、自然とスキルアップが目指せることが利点です。

スポーツトレーナーとして働く

柔道整復師はもともと柔道でのケガの回復を担ってきた技術者。スポーツに欠かせない身体に関する知識が豊富なだけでなく、競技中のケガの応急対応も可能であることから、スポーツチームやスポーツクラブなどのトレーナーとして働くことができます。

スポーツトレーナーは民間の資格がいくつかありますが、柔道整復師など医療系の国家資格をもとにして働くことが一般的です。

介護現場で働く

近年では高齢者の増加や介護保険制度の導入によって、介護の現場でも柔道整復師のニーズが上昇。柔道整復師の資格があれば、高齢者の機能回復をサポートする機能訓練指導員として活躍できます。

特に、高齢になると運動機能が低下してきますので、筋肉や骨の知識が豊富な柔道整復師は高齢者リハビリテーションには欠かせない存在です。

なお、特別養護老人ホームやデイサービスセンターには、1名以上の機能訓練指導員の配置が義務付けられています。

柔道整復師になるのは難しい

柔道整復師になるには、最低でも3年間学校や養成施設で専門知識を学び、柔道整復師国家試験に合格することが必要です。また、近年は国家試験の合格率も低下しているため、簡単に取得できる資格ではありません。難易度の高い資格といえるでしょう。

養成施設での3年の修業で受験資格を取得

柔道整復師になるには、高校卒業後、文部科学省指定の大学の柔道整復師関連学部や厚生労働省指定の養成施設を卒業したのち、柔道整復師国家試験に合格することが必要です。

修業年数は最低3年。養成施設では解剖学や生物学、運動学などの基礎科目に加え、柔道整復やリハビリテーション学などの臨床について幅広く学びます。

ちなみに、柔道整復師は柔道に基づいた技術であるため、柔道についての知識も必要ですが、競技経験は問われません。養成施設で基礎を学ぶのが一般的です。

合格率は60%前後に低下

柔道整復師の国家試験合格率は8割程度でしたが、近年では7割を切るようになってきており、難化傾向です。

また、既卒になると合格率は2割程度と大幅に低下することから、在学中にしっかりと勉強し、1回で合格することが必要な資格とも言われています。学校に通ったことで、自動的に取得できる資格ではありません。

カリキュラムの改革で教育の質が向上

柔道整復は日本の伝統技術でした。養成施設によって広く教育が行なわれるようになった一方、乱立する養成施設ではカリキュラムに格差が発生。結果として資格者の臨床能力の低下や保険請求に関する倫理低下などが問題として指摘されるようになりました。

そこで、厚生労働省は2015年(平成27年)より「柔道整復師学校養成施設カリキュラム等改善検討会」を設置。養成施設の指定基準やカリキュラムの見直しが始まりました。

そして、2017年(平成29年)4月より、臨床実習の単位増加や社会保障制度、職業倫理などを新たに追加し、総単位数引き上げ最低履修時間数の設定などを定められた新カリキュラムが施行。より質の高い教育が行なわれるよう改善されました。

理学療法士との違いは?

理学療法士との違いは?

身体に施術し自然治癒力を高めて機能改善を目指すという点では柔道整復師と理学療法士はよく似ているように見えますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

独占業務だから大きく異なる

柔道整復師、理学療法士ともに独占業務のため、似ているように見えますが、仕事の内容は大きく異なります。

柔道整復師は、主に急性のケガに対する施術を行ないますが、理学療法士は病気やケガで低下した機能の回復リハビリテーションが業務内容です。

施術対象としては、慢性疾患が対象となる理学療法士の方が広範囲。柔道整復師も慢性疾患を扱えないわけではありませんが、健康保険の適用外となる点に注意が必要です。

開業できる

医療現場では資格が必要な仕事が多くありますが、医療系資格のなかには、自身で独立できる開業権が認められている資格と、そうでない資格があります。

柔道整復師は、開業権が認められている資格のひとつ。自身で施術所を開くことが可能です。一方、理学療法士には開業権はありません。

自ら判断して施術できる

柔道整復師は、柔道整復師法に基づき、骨折・脱臼の患部以外であれば、施術を医師の指示なしに行なうことが可能。骨折・脱臼については、応急処置のみ例外的に認められています。

一方、理学療法士は施術には医師の指示が必要で、自ら判断することは認められていません。そのため、理学療法士が活躍する現場は主に医療機関となります。将来的に独立開業を考えているのであれば、柔道整復師の資格を取得するのがおすすめです。

柔道整復師の年収

柔道整復師の年収は

では、柔道整復師として働く場合に年収がどのくらいになるか見ていきましょう。

一般に300~700万

柔道整復師の年収は、約300~700万円程度と言われています。

年収の幅は、主に勤務先や経験年数による差。初任給については、一般企業の大卒とほぼ変わらない水準です。また、勤務地が都市部であるか地方であるかによっても多少の差があります。

勤務形態によってまちまち

柔道整復師の年収は、勤務形態によっても異なることが特徴。特に、固定給のみか、実力が反映されやすい歩合制も取り入れられているかによっても金額に差が出ます。また、比較的規模の大きな運営会社であれば待遇が良いだけでなく、責任のある役職へつくことで給料が上がる可能性が高いです。

開業して年収を増やすことも可能

柔道整復師は開業権のある資格ですので、独立も可能。接骨院や整骨院の数は年々増えており競争率は激化しているものの、実力次第で年収を大きく増やせる可能性があります。勤務する場合の年収は他の医療系の資格と大きな差はありませんが、柔道整復師は開業できるという点が魅力のひとつです。

また近年では整骨院・接骨院の開業だけでなく、スポーツトレーナーとして活躍する柔道整復師も増加。スポーツトレーナーには民間の資格しかないので、外傷に対応できる柔道整復師などの医療系資格をもとにして活動している人が多いです。

スポーツトレーナーはフリーで活動することもできるため、大きく年収が増やせる可能性がある仕事。人気のスポーツトレーナーでは、年収1,000万円を超える事例もあります。

新卒以外で柔道整復師を目指す人とは?

新卒以外で柔道整復師を目指す人とは?

では、柔道整復師の取得を目指して養成施設に通っている人にはどのような属性の人が多いのでしょうか。高校卒業後に直接柔道整復師を目指して進学する人の他には、次のような人が見られます。

転職を目指す社会人

柔道整復師は資格取得後独立開業が可能です。また、スポーツ外傷の他、リハビリテーションや介護の現場など活躍の場が多いため、転職先としても将来性が期待できます。

そのため、他の業種で働いている社会人が、新たに資格取得を目指す例も多数。資格取得には年齢の条件もないため、幅広い年齢層が在籍している養成施設もあります。

他の医療系資格を所有しいている人

柔道整復師には、整復師の資格以外にも複数の医療資格を持つ人の割合も多いです。複数の資格を持っていれば、それだけ施術の幅が広がり、より高度で多角的な施術が行なえるようになります。

すでに医療系資格を取得し従事していても携われる業務が限られていることから、スキルアップのために新たな資格取得を目指す例は珍しくありません。

ダブルライセンスを取得するには

柔道整復師は、他の医療系の資格を取得している人が、ダブルライセンスを目指して取得することも多いです。施術の幅を広げるために目指す例や、転職や独立を有利とするために目指す例も挙げられます。

なお、柔道整復師は、はり師きゅう師がダブルライセンスで取得している例が多数。ダブルライセンスを考えているなら、効率よく学べる養成施設を選びましょう。

支援制度のある養成施設がおすすめ

柔道整復師の資格を取得するには、すでに医療系の関連資格を持っている場合でも新たに養成施設に3年間通って柔道整復について学び、国家試験に合格しなければなりません。

しかし、養成施設によっては、すでに取得している科目の履修免除が受けられたり、卒業後別の課程に再入学する際に費用を一部免除したりなどの支援制度を設けている施設もあります。

学費負担や授業時間数で通いやすさにも差が出てきますので、養成施設を選ぶときにはダブルライセンス関連の支援制度の有無も確認してみましょう。

開講時間も様々で社会人の取得をサポート

ダブルライセンスを目指せる養成施設では、授業時間の設定も様々です。一般的な午前午後といった昼間課程の他、夜間開講している養成施設もあります。

夜間開講なら、一般企業に勤めている人はもちろん、現在有資格者として医療系の業務に就いている人でも、働きながら通うことが十分に可能。キャリアを途絶えさせることなく資格取得を目指せます。昼間仕事をしていれば、学費の負担が少なくなることも利点です。

通いやすい養成施設を選ぼう

仕事を持つ社会人が学校に通う場合、アクセスの良さは重要な要素。夜間部が始まるまでに余裕を持って学校に到着できるよう、職場から近くにあり公共交通機関の便利が良い養成施設を選びましょう。

昼間部に通う場合でも、空いた時間を活用して整骨院や接骨院でアルバイトができる環境なら、技術をいち早く身に付けていくことができます。その点でも、養成施設の立地は重要です。

※この記事は、2019年5月時点の情報に基づいて作成されています。

※当サイトは原則「リンクフリー」と致しております。

近くの柔道整復師専門学校を検索する

北海道・東北エリア北陸・甲信越エリア関東エリア東海エリア関西エリア中国・四国エリア九州・沖縄エリア

ページの先頭へ戻る