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柔道整復師とは、古くは骨接ぎ、接骨師などという名称で呼ばれてきた職業であり、柔道整復を用いた施術ができる国家資格です。柔道整復師になるためには国家試験に合格することが必須条件となりますが、ただ資格について勉強するだけでは、柔道整復師国家試験を受験する要件を満たすことはできません。今回は、柔道整復師がどのような職業であるのか、その魅力や活躍の場についてご紹介します。

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二宮 柔と加納 吾郎
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2019年7月25日

柔道整復師とは|どんな国家試験や免許が必要?

柔道整復師とは|どんな国家試験や免許が必要?

柔道整復師と言うと、専門の接骨院や整骨院、または病院に勤務し、被施術者の状態に応じて施術を行なうのが一般的に見かける姿です。しかし、柔道整復師の活動範囲は接骨院などの施術所だけに限らず、様々なスポーツに従事するトレーナーや福祉分野でも活躍しています。

骨折や脱臼、捻挫に打撲といった外傷に対する施術だけではなく、スポーツジムのインストラクターとして運動機能の向上を目指す、ケアマネージャーとして介護支援に従事する、といったように、活躍の場は昔に比べて大きく広がりました。

今、その優れた技術に注目が集まる柔道整復師は、日本国内のみならず海外でも需要の高まる職業となりつつあるのです。

柔道整復師とは

柔道整復師とは

柔道整復師とは、厚生労働大臣免許である柔道整復師資格を持った人のことを言います。投薬や手術といった外科的な対処ではなく、非観血的療法によって捻挫や脱臼、骨折などの怪我に対し自然治癒力を活かして回復させるのが柔道整復術です。

柔道整復術の歴史は古く、そのルーツは日本に古くから伝わってきた武術である柔術とされています。

技によって相手を負傷させる殺法と、その対極的な存在として怪我の回復を目的とする活法の両輪が柔術の骨子。殺法はのちに競技柔道など様々な武術へと変化し、活法は医療技術として受け継がれ、現在では柔道整復術として多くの分野で活用されています。

柔道整復師の特徴

少し街を歩けば、マッサージや整体の店をいくらでも目にすることができます。しかし、それらのお店に柔道整復師が勤務しているわけではありません。というのも、各施術所によって必要な資格はまるで違うからです。

柔道整復師は国家資格。この点が、整体師やカイロプラクティック師など民間資格(非国家資格)で施術している職業とは異なります。

カイロプラクティックなど民間資格者による施術は、保険適用外なので全額自己負担となる自由診療扱いです。しかし、接骨院や整骨院で柔道整復師の行なう施術を受けた場合は、健康保険が適用できるケースがあるため、施術費で大きな違いが出てきます。

基本的に柔道整復師が、骨折、打撲、捻挫、脱臼、挫傷といった外傷性の怪我に対する施術を行なうのが接骨院や整骨院です。

一方、整体やカイロプラクティックでできる施術は、骨格の歪みを直す、肩こりや腰の痛みなど身体の不調を緩和、改善するといったことに限られてしまいます。そういった民間資格の施術とは一線を画している技術を扱うのが柔道整復術の担当分野です。

柔道整復師が活躍しているところ

柔道整復師が活躍しているところ

国家試験である柔道整復師の活躍の場は医療機関だけに限りません。ここでは、柔道整復師が活動する場をそれぞれ見ていきましょう。

接骨院や整骨院で働く

柔道整復師の資格を習得した人々の多くが、勤務先として選択するのが接骨院や整骨院です。

学校を卒業し、資格を取ったばかりでは柔道整復師としての経験に乏しいため、実際に整骨院、整骨院で3年程度勤務して現場での経験を積むのが一般的な流れ。

さらに高度な技術を修め、得意な分野やスキルを見極める、自身の顧客を獲得するといった修行期間を経て、のちに独立開業して自分の店を持つという方も多いです。

また、少し珍しいパターンではありますが、新たな世代の柔道整復師を育てるため、大学や専門学校で講師として働くこともあります。

整形外科で働く

独立した整形外科や、病院の1部門として組み込まれた整形外科で働くのも柔道整復師の主な進路。

整形外科と言うと医師が勤務する場ではありますが、医師の補助的な役割として柔道整復師が活躍する場でもあります。

柔道整復師は医師ではないため、直接的に医療行為を行なうことはできませんが、医師の指示を受けて整復術を行なう、リハビリテーションを行なうといった役割を担う大切な存在です。

スポーツトレーナーとして活躍する

近年人気の進路となっているのがスポーツトレーナー。もともと、柔道整復術は武道で負った怪我の回復を目的としていますが、今もその技術は各種スポーツ医療の現場で役立っています。

その活躍の場は、スポーツジムでトレーナーとして勤務して利用者のトレーニングを指導するケースもあれば、スポーツチームと契約するケース、選手個人と専属契約するケースなど様々。

柔道整復師としてトレーニング指導に従事するのはもちろんのこと、捻挫や打撲をその場で施術できるのは大きなメリットです。身体を酷使するスポーツであればあるほど、人体を熟知した柔道整復師のニーズは高まります。

また学校によってですが、在学中のダブルスクール制度を活用することで、アスレチックトレーナーの資格を習得することもできます。アスレチックトレーナーとは、スポーツ選手のコンディション管理や怪我の予防、応急処置といった、スポーツ選手の健康面に関するサポートを行なう資格です。

柔道整復師や鍼灸師の資格を持つ人は、特定の講習を受けて単位を習得することで、ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会が認定するアスレチックトレーナー資格を得ることができます。

今、柔道整復師が注目されている

今、柔道整復師が注目されている

ご紹介してきたように、従来以上に活躍の場が広がったことも関係して、柔道整復師という資格の認知度は上昇しています。

ではここで、柔道整復師がなぜ魅力的な資格となっているのか、その理由をさらに3つの項目でご説明します。

損傷に対して手技を用いる国家資格

柔道整復師の特徴と言えるのが、捻挫や打撲といった怪我に対して手技療法を用いた施術を行なう点。手技療法とは、マッサージによって手で患部に刺激を加えることで、いち早く治癒を促す療法です。

現代日本において、自然治癒力を活かした柔道整復術は薬を使った療法と比べて高齢者に適した手法とされており、体力や抵抗力が衰えた高齢者が増える日本ではさらに注目されています。

開業と勤務型が視野に入っている

柔道整復師の主な就職先となる接骨院や整骨院ですが、資格取得直後は修行期間という意味で、何年か勤務して経験を積むのが一般的。

そのあとは様々な選択肢がありますが、柔道整復師として整骨院で勤務を続けるか、または独立開業するかを選ぶことが一般的です。医療関連の仕事のなかでも、鍼灸師と並んで独立開業が多い職業として知られるのが柔道整復師であり、人生設計をしやすい職業です。

また、近年では女性で柔道整復師資格を取る方も増えており、結婚や出産後においても、資格や身に付けた技術があれば、柔道整復師として現場に復帰することが容易であるため、ますます人気になるとされています。

文科省と厚労省指定の両方から訓練できる

柔道整復師の資格を取るための条件として、文部科学省が指定する4年制大学か、または都道府県知事の指定する専門養成施設に3年以上通うことが必須条件です。

運動学や病理学といった基礎学科や、柔道整復理論、柔道整復実技などの臨床系専門科目を勉強することで受験資格を得ることができます。

平たく言えば、文部科学省が管轄する4年制大学(柔道整復大学)と、厚生労働省が管轄する専門学校のいずれかで専門科目を勉強、卒業して柔道整復師試験を合格すれば資格を取得できるということです。

どちらに進んでも履修内容などに大きな違いはありませんが、大学はほぼすべての学校が4年制(短期大学は3年制)であるのに対して、専門学校は3年制と4年制の2つが混在。高校卒業の直後に入学するだけでなく、社会人を経て入学するケースもあります。

柔道整復師が他の医療職と異なるところ

柔道整復師は骨や筋肉に精通したエキスパートとして医療に携わる人々ですが、他の医療職と比べて異なる点も。2つの項目でその点についてご紹介します。

厚生労働省で定められた正式名称

厚生労働省によって正式に定められているのは「柔道整復師」という名称のみです。

また、俗称として接骨医といったように「医」の文字が入ることがありますが、柔道整復師は医師免許を持った医師ではないため誤りです。次の項目で詳しくご説明しますが、医師は医療行為全般を行なうことができますが、柔道整復師が行なうのはあくまで施術であり、医療行為ではありません。

医療職だが手術で直さない

被施術者の施術に携わる柔道整復師ですが、厳密に言うと医療行為ではなく医療類似行為に該当します。これは柔道整復師同様の国家資格となっているあん摩マッサージ指圧師も同様ですが、あくまで医療ではなく医療類似行為を許可されている、ということです。

捻挫や打撲、骨折に対する施術が柔道整復師の担当分野となりますが、当然、柔道整復術は医師免許を所持していないため外科手術による治療はできません。

しかし、柔道整復術は、あえて外科的療法に頼らず、人体に優しい非観血的療法(徒手療法)によって治癒を目指すことが特徴。身体に必要以上の負担をかけない療法は、高齢者の増える日本において、より必要な技術になると言われています。

柔道整復師を取り巻く世界の認識

柔道整復師を取り巻く世界の認識

日本国内で需要が高まるなか、海外でも注目されつつある柔道整復師。ここでは、柔道整復師を取り巻く世界の認識についてご紹介します。

WHOは伝統医学の位置づけとして「柔道セラピスト」と定義している

日本古来の伝統的医学として発展してきた柔道整復術、世界的にもその術法の注目度は高まっています。

世界保健機構WHO(World Health Organization)は2001年(平成13年)2月に発行された「伝統医療と相補・代替医療に関する報告」において、日本の伝統医療として柔道整復術を紹介しています。

柔道整復師は「柔道セラピスト」(JUDO-Therapist)と海外では呼称をされており、今や世界的な組織にも認められた存在となりました。今後は日本のみならず、活躍の場は海外にも広がっていくとされています。

韓国では柔道整復を熱望する声が根強い

柔道整復師として施術できるのはあくまで日本国内だけ。ですが、柔道整復術の技能を求める声は海外からも聞こえてきます。

2004年(平成16年)に「柔道セラピスト(JUDO-therapy)」とWHOに正式に認められたことで、その存在は有効な施術法として世界に知られるようになりました。

特に、韓国をはじめモンゴルやポルトガルといった国々と積極的にかかわっており、社団法人日本柔道整復師会が中心となり柔道整復術の関連分野で国際交流を行なっています。

柔道整復の技術は国際的にも活躍の場を広げている

このように、柔道整復術は日本のみならず、海外でも徐々に存在が知られるようになっています。武道やスポーツが盛んな地域や国でその技術がより有効となりますが、柔道整復術は経済がまだ発達していない国においても輝く技能です。その一例となるのがベトナムモンゴル

柔道整復術は手技療法を用いて捻挫や打撲に対処しますが、施術に薬やレントゲンを使わないため、必ずしも高価な機器や薬剤を必要としません。

人体の自然治癒力に任せるという安心感だけでなく、最新の医療技術が行き届いていない僻地では、怪我に対する緊急的な療法としても受け入れられています。日本古来の伝統的医療技術は、医療体制が十分でない地でも知られつつあるのです。

他の医療分野とのかかわりは

様々な場面で活躍する柔道整復師は、他の医療分野と連携することでさらにその力を発揮。ここでは、他の医療機関と柔道整復師のかかわりについてご紹介します。

様々な現場でキャリアアップを

「あはき業」と呼ばれるあん摩師、針師、灸師も柔道整復師と同じく国家試験を合格してはじめて名乗ることができる職業です。

これらの職業もまた、一定の要件を満たせば保険適用が可能であり、自由診療でマッサージや整体を行なう店に比べ療養費を抑えられることがあります。保険を適用することで、格安で施術を受けられるのは柔道整復や、「あはき業」と呼ばれている、あん摩師、針師、灸師の大きなメリットです

現在、柔道整復師は接骨院や整骨院で施術にあたるのみならず、福祉の現場でも活躍。体力や筋力が衰えた高齢者に対して、機能訓練指導員としてサポートすることが可能となるだけでなく、5年以上の実務経験を積むことで介護支援専門員(ケアマネージャー)の受験資格も得られます。

怪我を負った人だけでなく、運動機能が低下した高齢者に対しても対応できるのが柔道整復師です。

他の医療機関と連携して貢献する

怪我に対する施術にあたるのが柔道整復師の主な役目ですが、施術にあたっては他の医療機関との連携が大事です。

紹介してきたように、柔道整復師は医師ではないので医療行為に直接的に携わることはできません。したがって、接骨院や整骨院では患部をレントゲン撮影することや、薬を処方することもできませんが、場合によって他の医療機関と連携して動くことで、被施術者の不安を解消することは必要です。

また、業務分野が重複することもある整形外科医との連携がさらに大切になるとも言われており、お互いの強みを活かして被施術者の施術にあたることで、被施術者にとってさらに適切な施術を実現するとされています。

※この記事は、2019年4月時点の情報に基づいて作成されています。

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