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柔道整復師になるには国家資格が必要になり、国家資格にも受験資格というのが存在します。就業までの道のりが長い一方、柔道整復師は美容・スポーツ医療の橋渡しとしても年々需要が高まっており、将来性や安定が得られる職業として人気です。ここでは、柔道整復師の特徴や柔道整復師になるための工程、実態について紹介していきます。

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二宮 柔と加納 吾郎
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2019年5月30日

柔道整復師になるには|卒業が必要な学校や資格は?

柔道整復師になるには|卒業が必要な学校や資格は?

柔道整復師は整骨院やスポーツトレーナーとして健康をサポートする職業で、男性だけでなく女性にも人気です。また、自分で起業したい人に向いている職業としても知られており、将来性や安定も期待することができます。

しかし、柔道整復師になるには国家資格を取得する必要があり、受験資格がなければ試験を受けることもできません。この記事では、柔道整復師の具体的な仕事内容や国家資格を取得するまでの行程、一般的な収入などについてご紹介していきます。

柔道整復師とは

柔道整復師とは柔道を起源にした手法を使い、接骨院の先生やスポーツトレーナーとして施術を行なう人材を指します。

柔道整復師の特徴

柔道整復とは「ほねつぎ」や「整骨」、「接骨」などと呼ばれるのが一般的で、主に打撲や捻挫、骨折等に対する施術を行ないます。施術の際は、非観血的療法となる整復・固定法・後療法の3療法を用いるのが基本で、外科手術や投薬などは行ないません。

  1. 整復法:骨折や関節が外れた場所をもとに戻すための療法です。
  2. 固定法:骨折や脱臼などをした際、三角筋や包帯を使って患部を固定する療法です。
  3. 後療法:損傷してしまった組織を回復させる療法です。

これらの手技は柔道が起源となっており、患部を直接施術するのではなく、本来人間が持っている自然治癒力を引き出すことを目的としています。そのため人体の構造を知ることはもちろん、お客さんの気持ちを思いやる心や、高いコミュニケーション能力も大切です。

柔道整復師になるには

柔道整復師になるには

柔道整復師は医療保険の取り扱いができる医療職となり、国家資格の取得が必要になります。また、専門知識も求められるため、柔道整復師養成課程がある大学や専門学校などに3年以上通い、知識や技能を修得しなければなりません。

国家試験に合格する

柔道整復師になるには、厚生労働省管轄の免許である「柔道整復師国家試験」に合格することが必要です。国家試験は、毎年3月に厚生労働省指定機関となる「公益財団法人柔道整復研修試験財団」が実施しており、北海道・宮城・東京・石川・愛知・大阪・広島・香川・福岡・沖縄で一斉実施。解剖学や生理学、運動学といった幅広い出題範囲から230問が出題され、マークシート方式の筆記試験が午前・午後の2回に分けて行なわれます。

1988年(昭和63年)の柔道整復師法改正以降、それまで実施されていた実技試験がなくなったため、現在の国家試験は筆記試験のみとなりました。しかし、実技試験の代わりとして柔道実技と柔道整復技術の2つが審査される認定技能審査という認定試験があり、この試験を突破しなければ国家試験の受験資格を得ることができません。

柔道整復師国家試験の概要

  • 試験日:毎年3月
  • 試験地:北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県
  • 試験科目:解剖学、生理学、運動学、病理学概論、衛生学・公衆衛生学、一般臨床医学、外科学概論、整形外科学、リハビリテーション医学、柔道整復理論及び関係法規
  • 試験方法:筆記試験(マークシート方式)
  • 受験資格:高校卒業後、文部科学大臣または都道府県知事に指定された養成施設や学校にて、3年以上必要な知識及び技能を修得した者

では次にどのようにして国家試験まで辿り着けば良いのか、そこに至るまでの過程をそれぞれ見ていきましょう。

養成課程で試験資格を得る

柔道整復師国家試験の受験資格を得るには、柔道整復師の養成課程を3年以上受けることが必要です。養成課程では臨床的な実践力や施術理論などをじっくりと学び、厚生労働大臣が指定した柔道整復師養成課程99単位以上を修得することで卒業、そして受験資格獲得となります。

ただし、国家試験の受験資格には高等学校卒業(または法令で定める高校卒業と同等以上の資格を取得していること)も条件となっているため、それに当てはまらない方の場合はまず高卒認定資格を取得しなければなりません。

専門学校に通う

柔道整復師の養成課程は、柔道整復師の学科がある専門学校や大学で受けることが可能です。どの学校も養成期間は3年程となっているのが一般的で、なかには仕事をしながらでも学べるよう夜間コースを設けているところも少なくありません。

柔道整復師を目指すことができる学校

柔道整復師を目指せる学校は主に「大学」と「専門学校」の2種類になります。それぞれ学べる範囲や就職の優位度が違ってくるので、これらを理解したうえで自分に合った学校を選ぶことが大切です。

福祉系大学

柔道整復師の知識は、柔道整復学科がある福祉系の大学で学ぶことが可能です。大学で学ぶメリットとしては、柔道整復師の学問を中心としながらも、一般教養なども幅広く身に付けることができるというところ。

4年制で学術的、理論的な側面をしっかりと学ぶことができ、最終的には学士資格が手に入るので、一般企業への就職が有利になる可能性も高くなります。

専門学校

専門学校の場合は、柔道整復師になるためのカリキュラムが設けられている場合がほとんどで、就職や資格取得を目的とした実習をメインとして学べるという特徴があります。大学と比べて一般的に3年制が基本なので費用を抑えたり、職業デビューを早めたりできるのがメリット。また長年にわたる資格対策のノウハウが蓄積されているため、高い国家試験合格率を掲げている学校も少なくありません。

柔道整復師を取り巻く変化

柔道整復師を取り巻く変化

年々需要が増えつつある柔道整復師ですが、柔道整復師を目指すための環境にも変化が起こっています。

活躍の幅は経年増えてきている

これまで柔道整復師の求人と言えば整骨院や接骨院、整形外科などが一般的でしたが、高齢化が深刻化する現代では介護施設や福祉施設も活躍の場となっているのです。介護施設や福祉施設で働く場合は、身体機能の回復や機能維持の訓練が主な仕事となり、利用者に応じたサービスを提供。一般的なヘルパーよりも、体の仕組みを知っている柔道整復師だからこそ効果的な訓練ができると人気があります。

他にも、スポーツ医科学の普及とともに注目されるようになったスポーツトレーナーという職業も、柔道整復師の資格が活きる場です。スポーツトレーナーと言っても、スポーツチームのサポートだけではなく、専属トレーナーとしてアーティストのコンサートに帯同することもあり、その仕事内容は様々。

日本では、人の体に触れて医療行為に似た施術を行なうには「医療系国家資格」を保有している必要があり、法律でも定められています。そのため、現在活躍しているスポーツトレーナーの9割近くが鍼灸師、もしくは柔道整復師の資格保有者となっているのです。

また、最近では女性の柔道整復師の需要が増加傾向にあって、出産後の骨盤矯正をする「マタニティ柔整」や「美容柔整」などが注目されています。一般的に男性が多い柔道整復師ですが、女性ならではの悩みや体の仕組みを細かく理解できるのはやはり女性。柔道整復師の活躍の場は美容業界にも広がりを見せています。

気になる収入

柔道整復師には様々な雇用形態があり、働き方によって得られる収入も変わってきます。

一般に300~700万

柔道整復師の年収は300~700万円くらいが一般的。平均月収としては23万円以上となりますが、求人情報を見てみると地域によって金額にバラつきが見られ、最も収入が高いのはやはり東京です。

◆平均月収

  • 東京:27~35万円
  • 地方:20~30万円

院長や院長候補になると平均月収は25万円以上と高くなる傾向がありますが、それと同時に責任も伴うことになります。柔道整復師の収入は、他の職業と比べて飛びぬけて高いとは言えませんが、国家資格を保有している(技術を有している)という強みがあるため、就職や転職にとってプラスになることは間違いありません。

勤務形態によってまちまち

柔道整復師の求人は増加傾向にありますが、その雇用形態は様々ですので、正社員雇用の場合もあれば契約社員、アルバイトとして働く場合もあります。また、待遇や環境に関しても職場によって差があり、社会保険や福利厚生が充実している職場や、自身にとって働きやすい職場環境など、様々な選択肢があるのも事実。社会全体の雇用形態に大きく変化が訪れていることもあり、一概に「正社員で働くことがいちばん良い」とは言えません。

また、給与を意識することは大切ですが、長く働くことを考えると職場の環境や福利厚生も考慮することが必要です。求職の際には給与面に関してはもちろんですが、勤務時間や有給休暇の有無、交通費支給の有無など、細かい部分までしっかりと確認して、あなたに合った職場を見つけてみましょう。

開業して年収を増やすことも可能

雇用されるのではなく個人で開業を目指すという人も少なくありません。もちろん、開業には柔道整復師としての知識以外に経営の知識なども必要になりますが、自分の努力次第で経営規模を大きくすることも可能です。

ただし、柔道整復師は医師ではありません。いくら国家資格を取得していたとしても医療行為を行なうことは法律で禁じられており、柔道整復師が行なえるのは打撲、捻挫、脱臼、骨折といった損傷に対する施術及び応急処置となります。手術や薬品を使用せず、私たちが本来持っている治癒力を利用した施術が基本となるので、施術の範囲をしっかりと認識しておくことが大切です。

柔道整復師の学費と将来性

柔道整復師の学費と将来性

社会人になってから柔道整復師を目指す場合、国家試験の受験資格となる柔道整復師の養成課程を3年以上受けている方はあまりいないのではないでしょうか。ほとんどの方はまずカリキュラムに従い単位を取得しなければなりません。そのための学費などは決して安価ではなく、経済的な面から断念されるという方もいるのではないでしょうか。

しかし、柔道整復師という職業は年々求人数が増えているように、今後の需要の高まりを考えると将来性の高い職業だと言えます。

学校での費用は300~500万

柔道整復師になるには3~4年間学校で学ぶ必要がありますが、その平均的な費用は3年間で約300~500万円と言われています。つまり、1年間で100万円程が学費として必要になるということです。

専門学校の場合、しっかりとした技術を身に付けるために実習授業が多くなりますので、その分の施設費や機材費、人件費などがかかり、どうしても費用が高額になりがちですが、18時から授業が始まる夜間部の場合は、納入金が少なくて済むところが多くなっています。

一方大学はと言うと、4年制の場合は500万円を超えるところが多く、3年制の短大でも400万円以上のところが多い印象です。

美容・スポーツ医療の橋渡しに

柔道整復師を目指すには少なくとも300万円以上の費用が必要です。しかし、柔道整復師の仕事が美容・スポーツ医療への橋渡しとなっている今、柔道整復師の需要は高まりつつあり、将来性や安定性がある職業だと言えます。また、国家資格を保有しているということで就職や転職での優位性というメリットを考えても、最初に必要となる費用は、後々に自分のための投資となって活きてくることでしょう。

柔道整復の持つ活躍の幅は広い

柔道整復師の活躍の場は年々広がっており、接骨院や整骨院のみならず介護施設やスポーツ施設、美容関連などといった様々なシーンで活躍することができるのはご紹介した通りです。また、自分で開業をしたり、柔道整復師としての技術を教える教員になったりすることも可能。このように柔道整復師として働きだした後ことを考えても、活躍の域がとても広く、職業として自分の可能性を広げることが可能なのです。

柔道整復師を目指す人の為に

柔道整復師としてどんな知識が必要で、果たして自分に向いているのかということを明確にイメージできる人は意外と少ないでしょう。

しかし、実際に学び始める前に、柔道整復師をイメージできるイベントや体験学習を実施している学校もあるので、なかなか決意できずに迷っているという人は一度体験してみることをおすすめします。

オープンキャンパスで模擬体験できる学校がある

大学や専門学校ではオープンキャンパスを実施しており、その学校で学べることや雰囲気などを事前に知ることができます。なかには、より現実的なイメージを持ってもらおうと、オープンキャンパスで模擬体験ができる学校も出てきました。

ある学校では一般的な学校説明会の後に校内や学習風景の見学を行ない、その後実際の通常講義やテーピング・ギプス実習などの体験を実施。これにより、柔道整復師を目指している自分をより明確にイメージすることが可能です。

ゼミでの臨床学習を実施している学校もある

学校のなかには通常の授業とは別に、実践的な知識や技術が学べるゼミを実施している学校もあり、土曜日や空き時間を中心に臨床技術を学習することができます。ゼミの受講を原則無料にしているところもあり、卒業後の即戦力を身に付けたい人や、普段の授業についていけるか不安な人も、安心して通うことが可能です。

※この記事は2019年(平成31年)4月時点の情報に基づいて作成されています。

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