2018年バクー世界柔道選手権大会/国別団体戦

2018年バクー世界柔道選手権大会/国別団体戦 優勝者インタビュー

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女子70kg級 新井千鶴

2018年9月にアゼルバイジャンで行なわれた「バクー世界柔道選手権大会」女子70kg級で、見事大会2連覇を果たした新井千鶴選手。初戦から好調な試合を続け、優勝が決まったときには思わず涙が溢れてしまったそうですが、どんな気持ちで今大会に挑んだのでしょうか。そんな新井選手の今大会での心構えや、今後の目標などを伺いました。

悔しさと向き合って手にした2連覇

悔しさと向き合って手にした2連覇

2018年バクー世界選手権大会(以下、世界選手権)前に行なわれた代表選考会・全日本選抜柔道体重別選手権大会(2018年4月)の決勝戦で大野陽子選手に敗退。悔しい思いもしたし、うまく自分の柔道をぶつけることができないと感じることがありました。

しかし、そうした経験にぶつかったことで、自分に何が足りないのか向き合って考えるきっかけになったのも事実です。その結果、大会で優勝すること以上に、稽古で積んできたことを試合で悔いなく出し切ることを重視して挑めたことが、今回の2連覇に繋がったと思っています。

そもそもこの階級で2連覇ができるのは、私しかいないこともありますが、挑戦という気持ちで臨んだので、試合当日はあまり2連覇に対してのプレッシャーを感じることなく、とにかく一つひとつ、目の前の一戦を勝ち抜くことに徹しました。

序盤からリベンジを成し遂げ、好調な滑り出し

序盤からリベンジを成し遂げ、好調な滑り出し

初戦の対戦相手はジェンマ・ハウエル選手(イギリス)。5月のグランプリ・フフホトで、何もせずに指導を3つ取られて負けてしまったこともあり、今回の試合では絶対にリベンジしたい相手でした。同じ失敗は繰り返さないように稽古も積んできたので、とにかく前面に気持ちを出して、先に攻めて圧をかけていくように、心がけることができましたね。

また、初戦でリベンジを果たす機会を得たことで、上を見ることに気を取られることもなく、落ち着きも出てきて、目の前の一戦に全力を出そうという気持ちも生まれたので良かったです。

準々決勝のジュリ・アルベール選手(コロンビア)との試合では、無意識のうちに浮き腰で技ありを取り勝ちに繋げることができました。こうした今までできなかった柔道で勝てたことも、大きな経験のひとつと考えています。大会を通して、これまでやってきたことが試合に出せるようになってきたと実感できましたね。

メンタル面で掴み取れた優勝

メンタル面で掴み取れた優勝

準決勝のマリア・ペレス選手(プエルトリコ)とは過去に何度も対戦しており、お互い手の内が分かっている状態での戦いでした。なので、相手は固め技に関してはとても警戒してくるなど、冷静に考えて試合に臨む必要があったのです。実際、マリア選手は寝技に持ち込まれないように勝負してきたので、私も投げ技でしっかり一本を取りに行くという気持ちで試合ができました。

決勝戦で対戦した、世界ランキング2位のマリーイヴ・ガイ選手(フランス)は、やはり強敵でしたね。序盤で技ありを取られましたが、「こんなところでこんな形で終わりたくない!」という気持ちが前面に出て、その後はしっかりと前面に出て戦うことができました。フランスの選手に対しての戦い方として、背中を持って接近戦で勝負できるように練習を積んできたので、勝負を仕掛けた決勝では、その成果を出すことができましたね。

優勝を手にし、思わず涙する瞬間も

優勝を手にし、思わず涙する瞬間も

心技体の中でも「心」の面を一番鍛え、「最後まで何が何でも取りに行く」という気持ちを作れたことが大きいと感じています。決勝戦に臨むときも「これが最後」と思わず、「まだまだ勝ち続ける」という気持ちで戦いました。そのためか、今まで張り詰めていた気持ちの中で「一本」という声が聞こえたときに一気に力が抜けて、嬉しさとホッとした気持ちがこみ上げてきて、思わず涙が溢れましたね。

大会が終わったあとは、両親や会社の方々、そして一番近くで試合を見てくれた監督・コーチに「おめでとう」と言ってもらえたことがすごく嬉しかったです。ここまで共に戦ってくれたように感じることができ、本当に多くの方の支えがあったからこそ、優勝できたと思っています。次の大会でもさらに強くなった姿を見せたいですね。

今後の目標について

今後の目標について

来年の世界選手権では、まだ女子70kg級で誰も成し遂げていない3連覇に挑戦したいです。そのためにはまず、11月に開催されるグランドスラム大阪で優勝して代表に内定することが必須となるので、準備を進めていきたいと思います。

そして、2020年東京五輪(柔道)で金メダルを取ることは、私の中で最終的な目標です。これからの取り組みが、より大事になってくると考えています。グランドスラム大阪や来年の世界選手権での結果が、東京五輪(柔道)の選考に大きくかかわってくると思うので、そこでしっかりと勝てるように、今回の2連覇を自信に変えて、より自分を強化していきたいです。

インタビュー:2018年10月

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今回は、「2018年バクー世界柔道選手権大会」優勝者インタビューとして、新井千鶴選手にお話を伺いました。今回の世界選手権では、過去に試合をした相手へのリベンジや、2連覇へのプレッシャーなど、技術だけではなくメンタル面も試されるような展開が続出。そんな中でも、これまで積み上げた練習の成果を発揮しきったのは、新井選手が絶えず心の面を強く鍛えてきたからこそ、成し遂げた2連覇と言えます。そんな新井選手の試合の数々で生まれた心境や、来年の世界選手権、そして2年後に迫った東京五輪(柔道)に対する思いまで、様々なことを伺いました。

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