2017年ブダペスト世界柔道選手権大会/国別団体戦

2017年ブダペスト世界柔道選手権大会/国別団体戦 優勝者インタビュー

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女子48kg級 渡名喜風南

2017年のブダペスト世界柔道選手権大会、48kg級で見事優勝を果たした渡名喜風南。「今まで優勝しても泣く程ではなかったが涙が出た。すごく嬉しい!」というコメントから、今大会がいかに特別だったのかが窺われる。
これまでの悔しい思いや日々のハードな練習を乗り越えて、初の大会優勝。様々な経験を経て成長した渡名喜の思いとは。

「集中力」を意識して臨んだ世界柔道選手権大会

「集中力」を意識して臨んだ世界柔道選手権大会

2017年5月に行なわれたアジア柔道選手権大会では、5位という悔しい思いをしました。試合ではポイントが先行していたにもかかわらず、逆転負け。

敗因は集中力不足ですね。そこで、今大会は「最後まで集中力を切らさないこと」を意識して臨みました。

大会直前のアクシデント

大会直前のアクシデント

実は大会の2週間前に、胃腸炎にかかっていました。それで筋肉が衰えてしまい、力が強い海外の選手に振り回されてしまう場面がありましたね。

しかし、そういうコンディションだったからこそ集中力を維持することができたのかもしれません。結果的にはプラスになりました。

準決勝までの試合を振り返って

準決勝までの試合を振り返って

初戦はその日の自分の調子が計れるので、足技、寝技の感触を確かめました。それで最終的に足技から寝技の合わせ技で試合を決められたので、とても良いスタートを切ることができたと思います。

その勢いのまま2回戦に臨んだのですが、相手が私のことを熟知しているブラジルの小山亜利沙選手で少し苦戦をしましたね。相手によく分析されていることと「日本代表として負けられない」というプレッシャーもあり、気持ちが焦ってしまいポイントを先行されてしまいました。

ただ、先行されたことで逆に負けられない気持ちが増して「もう攻めるしかない」と。それからペースを取り戻し、なんとか勝利することができました。

準決勝の相手はIJFポイントランキング2位の実力者、カザフスタンのガルバドラフ選手。今まで3回対戦をしていて、この時点では1勝2敗と負け越していたので、「ここは何としても勝たなければ」と思っていました。最後まで強い気持ちで攻めに行けたことが、勝因に繋がったのかなと感じています。

因縁の相手に小外刈りで決めた優勝

因縁の相手に小外刈りで決めた優勝

決勝で待っていたのは、柔道グランドスラム東京2015・2016と、2年連続で負けているモンゴルのムンフバット選手。

その2大会両方で、「ムンフバット選手に対して小外刈りを決めたのにポイントにならなかった」という苦い経験をしていて、それがとても悔しかったんです。「今度こそ小外刈りで勝ちたい」という思いを胸に、徹底的に技を磨いてきました。

その結果、残り30秒を切ったところで、ついに小外刈りでポイント奪取。ただ相手に投げられそうな場面もあったので、本当に紙一重の試合だったと思います。

優勝して感じたこと

優勝して感じたこと

世界柔道選手権大会(以下、世界選手権)で優勝して、「練習が実った」という達成感がありました。

あとは、指導してくれた先生方や一緒に練習してきた仲間、そして家族など、支えてくれた人たちへの感謝の気持ちは、改めて強く感じましたね。今回しっかり「優勝」という形で結果を残せたことで、感謝の気持ちを伝えることができたと思います。

もちろん増地克之監督にも感謝をしています。決勝前には「チャンスをしっかり掴むか掴まないかで変わるぞ」という言葉をかけて頂き、気合いが入りました。

これからの目標

これからの目標

まずは12月に行なわれる柔道グランドスラム東京2017での優勝が目先の目標です。それから2018年の世界選手権に繋げたいですね。世界王者の証である赤ゼッケンを、なんとか保持しなければいけませんよね。

そこからはずっと勝ち続けて、そのまま東京柔道競技(五輪)に繋いでいきたいと思っています。今後も応援の程、よろしくお願いします。

インタビュー:2017年9月

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今回は2017年ブダペスト世界柔道選手権大会優勝インタビューとして渡名喜風南選手にお話を伺いました。身長148センチと小柄ですが、強い気持ちを持ったアスリートです。2017年のアジア選手権の敗北から、集中力不足の克服を課題にしました。試合直前に胃腸炎というアクシデントにみまわれるも、集中力を維持して世界大会選手権という大舞台で初優勝。結果も素晴らしいのですが、自分で設けた課題を達成する姿が何より感動的でした。
世界チャンピオンになった後も、「勝っておごらず、常に挑戦者の気持ちで」と気を引き締める渡名喜風南選手。その高い精神性がインタビューを通して伝わってきました。

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