男子100kg超級代表 上川大樹選手
全日本柔道選手権大会、全日本選抜柔道体重別選手権大会と敗れてしまい、ただただ悔しい思いだったのですが、こんな自分を日本代表に選んで頂いたことに関しては、嬉しい反面、身の引き締まるような思いです。
一昨年の世界柔道選手権東京大会で優勝したあと、試合ではなかなか勝てない日が続き、「なぜだろう」という歯がゆい気持ちでした。
しばらく肩のケガで思い切った練習ができない状況が続いていたのですが、勝てなかったのは、ケガうんぬんというよりも自分の甘さだと思っています。
今年から社会人ということで、周囲からの期待も今まで以上だと思います。期待されることは自分としては大変嬉しいことなので、その期待を自分の力に変えられたらと思っていますし、周囲の方々の応援してくれる気持ちに、ぜひ応えたいと思っています。
常に心掛けている「一本」を取る柔道が自分の一番の良さだと思います。しかし、逆に、「一本」を狙いすぎて技の出が遅くなることが自分の柔道の悪いところだと思います。自分としては常に「一本」を取って勝ちたいという気持ちがありますし、誰が見ても勝ちと判断できる、そういう勝ち方をこれからもしたいです。
オリンピックでは誰に当たっても勝つという気持ちで臨みますが、最大の強敵はやはり、リネール選手(フランス)になると思います。世界柔道選手権東京大会のときは決勝ということで、「これが最後だから自分を出し切ろう。攻めるしかない」という気持ちで戦った結果でした。またあのような試合ができるよう、頑張りたいと思います。
オリンピックでは日本の重量級は強いんだというところを見せられるような試合をしたいですね。金メダル目指して一戦一戦頑張ってきたいと思います。応援宜しくお願いします。
インタビュー:2012年5月