男子100kg級代表 穴井隆将選手
昨年の6月に行なわれた柔道グランドスラム・リオ以来、11ヵ月優勝から遠のいていましたので、最終選考会である全日本選抜柔道体重別選手権大会ではきっちりと勝って、代表に選ばれ、ロンドンオリンピックに臨みたいという気持ちで一生懸命戦いました。
全日本柔道選手権大会という、歴史と伝統のある大会に推薦して頂きながら、辞退するという、大変失礼なことをしたという気持ちは今でもあります。しかしながら、オリンピックの代表を獲るためにも必要な大会ということで、全日本選抜柔道体重別選手権大会を選び、そこですべて一本勝ちするという気持ちで臨みました。
結果は3試合一本勝ちでしたけれども、細かい点、技出しや組み手など、改善しなければいけない点もたくさんありますし、これに満足することなく、さらに精進してオリンピックに臨みたいと考えています。
世界柔道選手権パリ大会で負けたときは、悔しかったですし、何をやっているんだろうという気持ちになりました。でも、そのときに、応援して下さっている方、支えて下さっている方のお陰で、またオリンピックに向けて頑張ろうという気持ちになりました。今でこそ、経験として活きてくるのかなと思いますけど、そのときは辛かったですね。
100kg級は、外国人の強豪選手が集まっているなと感じますし、国際大会でも必ず優勝する選手が違っていて、コンスタントに優勝する選手がいないので、激戦の階級です。
ただ、オリンピックですし、何があるか分かりません。もちろん、私にもチャンスがあると思っていますし、本当に勝つという執念を強く持って戦いたいですね。
小さい頃から正しく組んで「一本」を取る柔道を教えて頂いて、それを継続的にやってきたので、最後のオリンピック、自分の柔道人生の集大成と位置づけて戦います。小さい頃からやってきた柔道を貫き、正しく組んで「一本」を取る柔道にこだわりを持って挑みたいと思っています。
やるべきこと、稽古等をしっかりとやり、さらに体調管理もしっかりしなければいけません。大きなケガもなく、しっかりと稽古を積める状態なので、今後もケガをしないように気をつけます。
オリンピックでは、応援して下さる方、支えて下さる方のために一生懸命戦って、金メダルを獲りたいと思います。応援宜しくお願いします。
インタビュー:2012年5月