平成24年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会(男子14回・女子4回)

強豪大学の監督に聞く 大会直前監督インタビュー

2012年10月27日()・28日() に開催される「平成24年度全日本学生柔道体重別団体優勝大会(男子14回・女子4回)」。今大会に向けての意気込みと展望を、強豪大学の監督にインタビューしました。

大会直前監督インタビュー(男子)

東海大学  上水研一朗監督  (前回大会優勝)

上水研一朗監督

上水研一朗監督

今年は率直に言って厳しいと思っています。重い階級の高木海帆(100kg級)、羽賀龍之介(100kg級)、2人のエースが出られず、獲りどころが逆に弱点になってしまいますから。その他の階級に関しても絶対に獲れると計算できる階級があるわけではありません。

60kg級の藤直寿は良いですが、1年生ですから多くを望むのは酷かなと思いますし、全日本学生柔道体重別選手権大会(以下、体重別選手権)の73s級で優勝した太田慶一にしても力はありますが、個人戦と団体戦では戦い方が違いますから、果たして確実にポイントを獲り切れるかというと、なかなか難しいでしょう。

キャプテンの穴井航史(90kg級)は6月の全日本学生柔道優勝大会(以下、学生優勝大会)でも、ここ一番で力を見せ、チームを引っ張ってくれました。チーム内での彼に対する信頼は厚いですし、彼自身、それをしっかりと自覚しています。彼は100kg級でも勝負できますから、使いどころがひとつのカギになってくると思います。

100kg超級は、復調してきていた4年生の豊田竜大が体重別選手権の決勝で肉離れを起こしたため、今回は出場が難しいのですが、王子谷剛志(100kg超級)と王皓(100kg超級)にその穴をカバーしてほしいですね。

明治大学天理大学日本大学、日本体育大学、筑波大学、国士舘大学とどのチームも強敵ですし、どこと対戦するか分かりませんが、とにかく一戦一戦、目の前の試合をしっかり戦うしかないと思っています。

日本大学  金野潤監督  (前回大会準優勝)

金野潤監督

金野潤監督

選手たちの現在の調子自体は悪くありませんし、しっかりとやるべきことをやっています。6月の学生優勝大会で悔しい思いをしましたから、選手も私も、今度こそはという気持ちは強いです。

ただ上位に進出してくるチームの実力は紙一重の差だと思いますから、当日、どんな試合ができるかにかかってきます。当然、そこでベストの試合ができるよう、最後まで気を引き締めて臨みたいと思っています。

うちは、高校チャンピオンは一人もいないですし、選手一人ひとりの個人戦の実績で言えば、他の大学には敵いません。でも、練習は質・量ともにどこにも負けていないという自負がありますし、練習に対する選手の意識も非常に高い。学生優勝大会で優勝できなかったのは私の責任で、選手たちには申し訳ないと思っています。だからこそ、今回は絶対に優勝して、良い思いをさせてやりたいです。

軸になるのは4年生の中川裕喜(81s級)と制野龍太郎(100kg級)。2年生の原沢久喜(100kg超級)と片岡仁(81s級)、1年生のレイズ・カヨル(100kg級)も十分にポイントが期待できる選手です。軽い階級にやや不安はありますが、分けるべきところをしっかりと分けることができれば、優勝は十分に狙えると思っています。

筑波大学、天理大学、東海大学、国士舘大学、日本体育大学、実力的には大差はなく、どこも強いと思います。気持ちで負けない試合をしたいですね。

筑波大学  増地克之監督

増地克之監督

増地克之監督

キャプテンの西山大希(90kg級)がケガのために出場できない点が、うちとしては非常に大きいです。本来なら確実に1点が計算できるところなので、正直厳しいですね。

とはいえ、森下純平(66kg級)、小寺将史(66s級)、金子亮平(100kg級)、藤原浩司(100kg級)ら4年生を中心に選手たちのモチベーションは非常に高いですし、この他にも去年出られなかった3年生の西山雄希(73kg級)も強い意気込みでやっています。1年生の永瀬貴規(81s級)もアジアジュニア・ユース柔道選手権大会(以下、アジアジュニア)で優勝するなど勢いを感じます。厳しい戦いになるとは思いますが、なんとか優勝を狙って頑張りたいですね。

有力校としては、天理大学、日本大学、東海大学、国士舘大学あたりでしょうか。なかでも天理大学は戦力的にかなり強力ですね。

戦い方としては、やはり66s級、81s級など、獲れる階級を確実に獲るということに尽きます。あとは、選手一人ひとりが戦う姿勢を見せてくれれば、優勝は十分に狙えるチームだと思います。

大会直前監督インタビュー(女子)

環太平洋大学  矢野智彦監督  (前回大会優勝)

矢野智彦監督

矢野智彦監督

先月の体重別選手権は、連覇を狙っていた谷本和(52kg級)や安松春香(63kg級)が敗れてしまい、不本意な内容でした。これは実力というより気持ちの問題で、「勝ちたい」という挑戦者の気持ちではなく、「負けたくない」という気持ちになってしまったことで、自分の実力を出し切れなかったんだと思います。彼女たちの持ち味である「豪快さ」は、あの大会ではまったく見られませんでした。

体重別選手権で結果を出せなかったことにより、「自分たちは挑戦者なんだ」という気持ちは戻ってきたと思います。練習も苦手な相手に自分からガンガンぶつかっていく、うちの良さみたいなものが出始めました。今大会では個人戦で出せなかった分を必ず出し切ってくれるんじゃないかと思っています。

女子では5人戦(学生優勝大会)と7人戦(本大会)の2冠を達成した大学はまだないので、ぜひ達成してみたいですね。とはいえ、大事なことは一戦一戦しっかりと戦うことだというのは、選手も我々指導陣もよく分かっています。うちの持ち味である「全員がポイントゲッター」という意識を持って、その気持ちを前面に出して戦ってほしいと思います。

強敵は山梨学院大学筑波大学、さらに同じブロックの帝京大学や淑徳大学も強いと思います。でも、挑戦者の気持ちで、うちらしい豪快な柔道ができれば、2冠3連覇も夢ではないと思っています。

山梨学院大学  山部伸敏監督

山部伸敏監督

山部伸敏監督

9月の体重別選手権は4階級で優勝しましたが、だからと言って、今大会ですんなりいけるとはまったく思っていません。6月の学生優勝大会も決勝で負けていますしね。

本大会は今年で4回目ですが、うちはまだ一度も優勝ができていません。毎年十分に優勝を狙えるチームだったので、優勝できていないのは、監督である私の責任です。

第1回大会も優勝候補の筆頭と言われながら、初戦で日本体育大学に負けました。あのときは、相手の力を甘く見て主力選手を外して試合に臨み、まさかの敗退。団体戦の怖さを痛感しましたし、忘れられない試合になりました。

今年のチームも優勝の狙えるチームだと思います。ただ、上位に来る大学との力の差はほとんどありませんから、とにかく、1回戦から一戦一戦全力で戦うということですね。

戦力としては、キャプテンの山部佳苗(78kg超級)、加賀谷千保(52kg級)、濱田尚里(78kg級)ら4年生を中心に、体重別選手権で優勝した1年生の山ア珠代(48kg級)、3年生の連珍翔(57kg級)。個人戦優勝者が4人いても、団体戦はまったく別物ですから、気持ちをしっかりと切り替えて臨みたいと思います。

6月の学生優勝大会で3連覇を阻止された悔しさを晴らすためにも、今度は環太平洋大学の3連覇を阻止し、優勝したいですね。

帝京大学  矢嶋明監督

矢嶋明監督

矢嶋明監督

正直、今年はそこそこ良いチームができていると思いますし、階級ごとに見ても、どの大学と戦ってもまったくダメというチームではないと思っています。

先の体重別選手権では、期待していた選手が思うような結果を出せませんでしたが、その惨敗によって、選手たちの気持ちは大きく変わったと思います。今は選手一人ひとり、這い上がろうと必死ですし、鬼気迫る雰囲気で練習をしていますから、必ずやその成果は出ると信じています。

私自身も去年監督になって、客観的に選手たちの戦力を見ていたつもりでしたが、体重別選手権を戦ってみて、自分の大学の選手に対して過大評価していた部分があったと非常に反省しました。まだまだ、監督として未熟だなと思います。

ただ、選手たちは着実に強くなってきていると思いますし、他の大学の選手と比較しても明らかに戦力的に劣るような階級もないでしょうから、上位に来ると思われる環太平洋大学や山梨学院大学と戦っても、それなりの試合はできるんじゃないでしょうか。

戦力的に言うと、キャプテンの松岡睦(63kg級)、3年生の前田奈恵子(70kg級)、先のアジア・ジュニアで優勝した1年生の志々目愛(52s級)らがカギです。彼女たちがしっかりとポイントを獲り、全員で「絶対に勝つ」という強い気持ちで取り組むことができれば結果はついてくると思います。

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