平成24年全日本選抜柔道体重別選手権大会

大会直前特集

ロンドンオリンピック代表選手の最終選考会を兼ねる「平成24年全日本選抜柔道体重別選手権大会」の見どころや、階級別の代表候補の選手について、全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長にお聞きしました。

全日本柔道連盟強化委員長の吉村和郎氏に聞く平成24年全日本選抜柔道体重別選手権大会

オリンピック代表をめぐる最後の代表選考大会

オリンピック代表をめぐる最後の代表選考大会

今大会は、ロンドンオリンピック代表選手の最終選考会を兼ねており、男女とも熾烈な戦いになることが予想される。

ただ、優勝した選手がそのまま代表になれるわけではなく、IJFポイントランキングで上位(※)に入っていなければ、そもそもオリンピック代表になる権利がないので、オリンピック代表選考という意味合いにおいては、各階級2〜4名の限られた選手の間での争いとなる。

見どころは当然、その代表候補となっている選手が、どのような試合を見せるか、そして、誰が代表の座をつかみ取るのかだが、他の選手も各階級8名の代表に選ばれている選手なわけだから、そう簡単に勝てる相手でないことは確か。とは言え、日本の大会でつまずいているようでは、金メダルは厳しい。しっかりと勝って代表の座を手にしてほしいね。

男子は22位、女子は14位以内、同一国に複数の選手がいる場合、代表候補のラインが繰り下がる。

日本人選手IJFポイントランキング

男子の見どころ

男子60kg級:代表は平岡、山本どちらにもなりうる

男子60kg級

この階級で、オリンピックに出られる資格を持った選手は、平岡拓晃(了徳寺学園職)と山本浩史綜合警備保障)の2人で、IJFポイントランキングでは山本が2位、平岡が3位。当然、注目はこの2人の戦いになる。

ランキング的には山本がひとつ上だが、対外国人の評価は、現時点では平岡のほうがやや優位と言っていいだろう。ただ、この2人以外の出場選手たちも簡単に勝てる相手ではないから、まずは、本大会でしっかりと優勝することが両者の課題。

国内で勝てないようでは、オリンピックで金メダルを獲ることなんてできないからな。

男子60kg級トーナメント表

男子66kg級:4人の代表候補が争う階級、海老沼、森下がリードか

男子66kg級

IJFポイントランキングの上では、海老沼匡パーク24)、森下純平(筑波大4年)、福岡政章綜合警備保障)、高上智史(日体大3年)の4人がオリンピック出場の資格を持っている。

この中で、パリ世界柔道選手権大会で優勝した海老沼、東京世界柔道選手権大会で優勝した森下、2人の世界チャンピオンが有力だと言えるだろうが、最近、森下がちょっと調子を落としているので、現状では海老沼がやや優位かなという感じだ。

世界柔道選手権大会2011年大会(男子66kg級)

世界柔道選手権大会2010年大会(男子66kg級)

ただ、海老沼はとてもまじめで、考えすぎるきらいがあるから、試合にそれがどう出るか。しっかりと勝って、代表の座を決めてほしいね。

男子66kg級トーナメント表

男子73s級:中矢が一歩リード、秋本はケガの調子次第

男子73kg級

中矢力綜合警備保障)と秋本啓之(了徳寺学園職)がこの階級の代表候補。中矢が昨年のパリ世界柔道選手権大会、秋本が一昨年の東京世界柔道選手権大会で優勝しており、この2人は実力的にも世界トップ、オリンピックでも金メダルが期待される。

世界柔道選手権大会2011年大会(男子73kg級)

世界柔道選手権大会2010年大会(男子73kg級)

現在のコンディションとしては、よく練習ができている中矢が上。秋本はケガのために本格的な練習ができず、ようやく打ち込みができるくらいに回復したところだと聞いている。あとは、オリンピックへの執念がどれだけあるか、それによると思うね。

男子73kg級トーナメント表

男子81kg級:厳しい階級、中井の活躍に期待したい

男子81kg級

81s級は日本にとって非常に厳しい階級。現時点で代表候補として名を挙げられるのは、正直、中井貴裕(流通経済大4年)しかいない。全日本選抜柔道体重別選手権大会でも、この中井が中心になってくるだろうな。

追いかける選手としては長島啓太日本中央競馬会)、川上智弘警視庁)、高松正裕(桐蔭学園高教)らだが、いずれの選手とも確実性に欠ける。中井がしっかりと優勝してオリンピック代表の座を獲れるか、そこが焦点になるだろうな。

男子81kg級トーナメント表

男子90kg級:西山(将)、西山(大)、小野の三つ巴の戦いが見どころ

男子90kg級

西山将士新日本製鐵)、西山大希(筑波大4年)、小野卓志(了徳寺学園職)、90kg級はこの3人の三つ巴の戦いだ。

最近調子がいいのは西山将士。昨年12月の柔道グランドスラム東京、今年1月の柔道ワールドマスターズ・アルマティと連勝しているし、なによりIJFポイントランキング1位のイリアディス(ギリシャ)に勝っているのは大きい。

柔道グランドスラム東京2011年大会(男子90kg級)

柔道ワールドマスターズ・アルマティ(男子90kg級)

西山大希は世界柔道選手権大会2大会連続銀メダリスト。一発性もあるし安定感も出てきている。

世界柔道選手権大会2011年大会(男子90kg級)

世界柔道選手権大会2010年大会(男子90kg級)

ちょっと力は落ちてきているが、小野も最後まであきらめはしないだろうから、この3者の戦いは熾烈なものになりそうだな。

男子90kg級トーナメント表

男子100kg級:穴井の攻める柔道が見たい

男子100kg級

100kg級の代表は、穴井隆将天理大職)でほぼ決まりと言っていいだろうな。ただ、穴井は東京世界柔道選手権大会で優勝してから、柔道が守りに入っていて、以前のように、あいつの本来の良さ、攻撃的なスタイルが見られなくなっている。もう一度原点に戻って、攻める柔道を見せてほしいね。

世界柔道選手権大会2010年大会(男子100kg級)

穴井に続くのは羽賀龍之介東海大3年)。ケガが多く、まだまだ線が細いという印象だが、内股など、技はよく切れる選手なので、そろそろ穴井を脅かすような存在になってほしい。

男子100kg級トーナメント表

男子100kg超級:鈴木、高橋、上川のオリンピックへの執念がカギ

男子100kg超級

予想するのも難しいね。厳しい言い方になるが、鈴木桂治国士舘大教)に往年のような技の切れはないし、高橋和彦新日本製鐵)にしても、若い上川大樹(京葉ガス)にしても、「これは!」と感じさせるものがない。

全日本柔道選手権大会で誰がどんな結果を出すかにもよるが、最後は、「オリンピックに出たい」という気持ちが一番強い選手が、勝ち上がると思う。

全日本選手権大会2012年大会

オリンピック代表になれるチャンスを持ったこの3人には特に、全日本柔道選手権大会と合わせて、しっかりと戦ってほしいね。

男子100kg超級トーナメント表

インタビュー:2012年4月

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