平成30年全日本柔道選手権大会

大会直前特集

今夏に行なわれるバクー世界柔道選手権大会の男子重量級日本代表選手を決める上でも重要な「全日本柔道選手権大会」。今大会の展望についてご紹介します。

※掲載内容は2018年4月19日時点のものです。

ブロック別の展望

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今年の柔道日本一を決める全日本柔道選手権大会(以下、全日本選手権)が、2018年4月29日()に日本武道館東京都)において開催される。

今年の全日本選手権は、9月にアゼルバイジャンのバクーで開催される世界柔道選手権大会(以下、世界選手権)の男子100kg超級の最終選考会もかねており、今大会終了後に世界選手権代表全選手が決定する。その意味でも、今大会は注目を集めている。

今年の大会は、2017年に2年連続3度目の優勝を果たした王子谷剛志旭化成)、2015年大会で優勝し、2016年リオデジャネイロ五輪(柔道)でも銀メダルを獲得した原沢久喜日本中央競馬会)、先の全日本選抜柔道体重別選手権大会(以下、選抜体重別)で、王子谷、原沢の両選手を破って優勝を果たした小川雄勢(明治大学4年)らが優勝候補として挙げられる。

しかしその他にも、2016年大会準優勝の上川大樹京葉ガス)、2017年大会3位の七戸龍九州電力)、2012年大会優勝の加藤博剛千葉県警察)、さらに今年2月の柔道グランドスラム・パリで優勝した影浦心(日本中央競馬会)ら有力選手も虎視眈々と全日本王者を狙う。

また、2017年のブダペスト世界選手権で優勝を果たし、今大会に推薦で出場する60kg級の高藤直寿(パーク24)と73kg級の橋本壮市(パーク24)らの戦いぶりにも注目が集まる。

世界柔道選手権大会 2017(男子60kg級・73kg級)

ここでは、トーナメント表を4ブロックに分け、トーナメント左上をA、左下をB、右上をC、右下をDとし、それぞれのブロックの見どころを紹介したい。

Aブロック

2017年全日本選手権 決勝 王子谷剛志 vs ウルフアロン

2017年全日本選手権 決勝
王子谷剛志 vs ウルフアロン

このブロックで最有力なのは、2017年大会で2年連続3度目の優勝を果たした王子谷。先の選抜体重別では不本意な試合(小川に「指導3」反則負け)をしたが、ここ数年、王子谷の全日本選手権での強さは際立つものがあり、今大会でも優勝候補の筆頭と見られている。

王子谷は、2、3回戦は問題なく勝ち上がると思われ、ブロック決勝(準々決勝)が最初の難所。4回戦は上川、もしくは飯田健太郎(国士舘大学2年)との対戦が予測されるが、どちらが上がってきたとしても好勝負が予想される。

「一発」のある上川か、バランスの良い飯田か。順当であれば王子谷優位と思われるが、果たして波乱はあるのだろうか。要注目だ。

Bブロック

2018年選抜体重別 男子100kg超級 決勝 小川雄勢 vs 原沢久喜

2018年選抜体重別
男子100kg超級 決勝
小川雄勢 vs 原沢久喜

このブロックの最有力選手は小川。前述したように先の選抜体重別では、準決勝で王子谷、決勝で原沢を、ともに反則「指導3」で破っており、組み手の巧さと圧力、スタミナは、全日本選手権優勝者たちをしても制するのが難しい程に確立してきている。

王子谷、原沢、上川、七戸ら実力のある重量級選手が全員右組みに対し、小川は左組み。ケンカ四つの相手に組み勝って主導権を握り「指導」を取るのが小川の必勝パターンだ。

小川にとって厄介なのは、3回戦での対戦が予想される、2018年九州柔道選手権大会チャンピオンの垣田恭兵(旭化成)。実は2017年も3回戦で戦い、指導差で敗れている。174cm・95kgの小兵ながら、大きい選手も苦にしない垣田をいかに制するかが小川の上位進出のカギとなりそうだ。

ただ、2回戦で73kg級の世界王者・橋本との対戦があるため、垣田が3回戦に上がるかどうかは疑問だ。高校時代から重量級選手と練習してきている橋本は、大きい相手との戦い方も熟知している。そう考えると、垣田を破り小川と対戦するのは橋本になるのかもしれない。小兵の垣田、橋本の戦いに注目したいところだ。

Cブロック

2018年選抜体重別 男子100kg超級 準決勝 原沢久喜 vs 影浦心

2018年選抜体重別
男子100kg超級 準決勝
原沢久喜 vs 影浦心

このブロックには七戸と原沢、二人の強豪が配されている。七戸にとっては、3回戦で対戦が予想される山下魁輝(日本大学2年)とどんな戦いをするのかが、この日の出来を占う大きなポイントとなりそうだ。

今年の東京都柔道選手権大会(以下、東京選手権)をオール一本の素晴らしい内容で制した原沢だが、先の選抜体重別では小川の組み手の前に思うような試合ができず、無念の反則負けとなった。

しかし東京選手権を見る限り、昨年原沢を不調に陥れたオーバートレーニング症候群からはほぼ回復した様子。この全日本選手権で「完全復活」となるか注目だ。

ブロック決勝を勝ち上がるのは、七戸か原沢か。好試合に期待したい。

Dブロック

2017年全日本選手権 準決勝 加藤博剛 vs ウルフアロン

2017年全日本選手権 準決勝
加藤博剛 vs ウルフアロン

このブロックの対戦も非常に興味深い。影浦と、2017年大会3位、誰もが対戦を嫌がる寝技師・加藤の二人が、このブロックの有力選手だ。

加藤は32歳のベテランで、体重も90kgそこそこ。今大会出場選手のなかでも小さい方ではあるが、組み手の巧さと寝技の巧さ・強さから、大型選手でもまったく苦にしない。2012年の全日本選手権で優勝したときも、4回戦で120kgの棟田康幸、準決勝で120kgの百瀬優、決勝では135kgの石井竜太を破っている。

寝技で魅せられる数少ない選手で、加藤がどのようにして相手を寝技に引き込み、戦うのか楽しみにしているファンも多い。東京選手権で飯田健太郎を大外返しで破った木元拓人(日本大学3年)が初戦の相手だが、粋の良い若い選手とどのような戦いを繰り広げるのかも楽しみなところだ。

60kg級世界王者の高藤直寿の戦いぶりも見どころのひとつ。軽量級が無差別級で戦うのが非常に難しい現在のルールで、小さい高藤がどんな戦いを見せるのか、高藤の挑戦に大いに注目したい。

Aブロックから王子谷、Bブロックから小川、Cブロックから原沢、そして、Dブロックからは加藤か影浦といった選手が勝ち上がると予想されるが、全日本選手権は予想通りにいくことが非常に少なく、「全日本選手権には魔物が棲む」と言われることもある程。2017年大会でも、優勝候補のひとりと見られた原沢が、3回戦で百瀬優(旭化成)に絞め落とされるという衝撃的な敗退を喫している。

王子谷の3年連続4度目の優勝か、3年ぶり2度目の優勝を目指す原沢の巻き返しか、それとも、選抜体重別で両者を破って勢いに乗る小川の初栄冠か。上川や七戸、加藤らにもチャンスがある上、高藤、橋本ら軽・中量級の世界王者の出場により、見どころも豊富な今年の全日本選手権。その熱き戦いを、ぜひご覧頂きたい。

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柔道チャンネル「全日本柔道選手権大会」について
男子柔道無差別級のチャンピオンを決める「全日本柔道選手権大会」。公益財団法人講道館と公益財団法人全日本柔道連盟の共催で開かれる本大会は、バクー世界柔道選手権大会重量級代表選考会のひとつとなっています。2018年度は4月29日(日・祝)に東京都の日本武道館において、前年度大会の優勝者と準優勝者などから選出される「推薦選手」と、全国各地区から選出される「地区選出選手」による熱戦が繰り広げられます。当サイトでは、試合結果や優勝者コメント、大会写真集など、全日本柔道選手権大会に関する情報を随時発信して参りますので、ぜひご覧下さい。
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