2020年3月に開催された柔道グランドスラム・デュッセルドルフ（ドイツ）で金メダルを獲得し、大会後に東京五輪（柔道）代表に内定した阿部詩（日本体育大学2年）。

得意の袖釣込腰で初戦に一本勝ちすると、2回戦から準決勝までの3試合は合技一本で対戦相手をなぎ倒し決勝に駒を進めた。

迎えた決勝では、2019年柔道グランドスラム大阪の決勝で敗れ、対外国選手の連勝記録を48でストップされた難敵・ブシャール（フランス）と対戦。本戦4分間で勝負を決することはできなかったが、ゴールデンスコア（延長戦）突入後も積極果敢に攻め続けることで、反則勝ち（指導3）を収めリベンジ達成。グランドスラムシリーズでは2018年大阪大会に続き、通算4個目の金メダルを獲得した。

2019年は出場大会こそ3つと少なかったものの、そのうち柔道グランプリ・フフホト（中国）と世界柔道選手権2019東京大会の2大会で金メダルを獲得。優勝を逃した柔道グランドスラム大阪では、周囲をはばからず悔し涙を見せたが、1年後の東京五輪（柔道）ではぜひ金メダルを手に最高の笑顔を見せてほしい。