著名な柔道家インタビュー

  

上村春樹(第2回) 2/2

 

講道館長、JOC(日本オリンピック委員会)強化本部長という顔も持つ、全日本柔道連盟上村春樹会長に、五輪に向けての展望や、自身の著書「やりきる」についてお話を伺いました。

自伝的著書「やりきる」について

組織作りの考え

上村春樹(第2回)

私の組織作りは、企業やスポーツにかかわらず、「人づくり」が中心であって、すべて一緒だと考えています。 スポーツの舞台でやるのか、企業の舞台でやるかの違いだけであり、根本は一緒なんです。

私は、社会の最小単位が家族だと思っています。父ちゃんがいて、母ちゃんがいて、子供達がいる。 それを見ていると、父ちゃんはどっしりと構えて、皆を引っ張っていく社長。母ちゃんは父ちゃんの暴走を止めたり、子供達のしつけをするなどの重要な役回り。 人にはそれぞれの役割があると思います。それは、コーチ体制も一緒です。良い母ちゃん役を作りきらなければ、組織としては成り立たないと考えています。

「やりきる」ことが重要

上村春樹(第2回)

何で「やりきる」というタイトルにしたかと言うと、私の中では「きる」というのがキーワードなんです。

ただ、やるだけ、考えるだけでは何も成功しません。最後のひと踏ん張りで「やりきる」ということで、疲れていても、もう1回やってみようという気持ちになります。

議論をしたり、話し合って決まるような、そんなに甘い世の中じゃありません。悩んで、悩んで、悩みきった先に成功があり、もし、そこで失敗しても無駄ではなく、今後の糧となるのです。

しかし、私の場合は何事も悩まずにパッパッパと決断するので、周りには考えていないように見られますが、これでも結構考えているんですよ(笑)。

自分で自分を指導する

上村春樹(第2回)

この本は、指導的立場の人に読んでもらいたいと思います。でも、指導的立場というのは自分を育てるという意味では、全員が指導的立場に当てはまります。

ただ教わってやるだけでは駄目で、自分で考えて、自分にどう取り入れるか、自分で自分を指導するということが重要なのです。

そういう意味では、最高の指導者は自分であり、自分を育てられなければ、人は育てられないと考えています。これから指導者と成りうる人達には参考にして欲しいですね。

今現在、指導者的立場にいる方は、自分がちゃんとやらなくては部下がついてこないというのは分かっているはずです。ただ、色んな指導方法があるので、「そのやり方はひとつじゃありません」というのが、私が伝えたいことです。

例えば、山本五十六さんの言葉でもあるように「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」ということが大事だと思います。

私は、人は誉められなければ伸びないと考えています。誉められ過ぎても調子に乗るので、たまには怒られることは必要だと思いますが、怒られてばっかりで伸びるやつはなかなかいません。怒られ過ぎると、ほとんどの人間はめげてしまうからです。

しかし、皆には強い気持ちや自信を持ってやって欲しいですね。この本にも書いてあります「心・技・体」の中で習得するのが1番難しいのは「体」なんですよ。「心・技」は無限ですが、「体」は有限だからです。

「体」でいう体格というのは人それぞれであり、これを補うのは難しいです。「技」は練習すれば習得できます。「心」というのは、ただの自信であり、みんな自信がないから迷うのです。ただし、自信が過信にならないように気をつけて欲しいですね。

 

インタビュー:2011年8月

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