著名な柔道家インタビュー

  

上村春樹(第2回) 1/2

講道館長、JOC(日本オリンピック委員会)強化本部長という顔も持つ、全日本柔道連盟上村春樹会長に、五輪に向けての展望や、自身の著書「やりきる」についてお話を伺いました。

五輪に向けての展望

ゴールドプラン

上村春樹(第2回)

実は、JOC(日本オリンピック委員会)で「ゴールドプラン」というのを作っています。 これは、2016年の五輪で、柔道を含めた日本の全競技の金メダル獲得順位を世界3位にするというものです。

日本は過去に一度だけ東京五輪(柔道)で3位という実績があります。しかし、アテネ五輪(柔道)で5位、モントリオール五輪(柔道)も5位と上位成績はこれだけです。

過去の実績からも分かるように、日本の金メダル獲得順位を3位にするということは大変なことなんです。 非常に高い目標になりますが、目標を達成するためには、まずは来年の2012年ロンドン五輪(柔道)で5位に入らなければならないと考えております。

5位になるためには、金メダルを15〜18個くらい獲る必要があり、その中で柔道がどれだけ獲れるかがポイントになると思っています。 最近の五輪では、日本の金メダルの半分を柔道が獲得しています。北京五輪(柔道)が9個のうち4個、アテネ五輪(柔道)が16個のうち8個。柔道の結果というのが金メダル獲得数を大きく左右するわけです。

私はJOC強化本部長という立場もあるため、柔道で1個でも2個でも金メダルを上積みしたいと考えています。 そして、体操や水泳、レスリング、陸上、マラソン、フェンシングなどの競技でも今まで銀メダルだったものを金メダルにしたいと考えています。 でなければ「ゴールドプラン」の達成は不可能なんです。

ゴールドプラン実行のために

上村春樹(第2回)

ゴールドプラン実行のために、全競技「強化プラン」に取り組んでいます。 強化プランにおいては、明確な目標と達成可能なプログラムに取り組み、ひとつひとつをチェックしながらやっております。

そんな中、柔道は基盤になるわけですから、柔道は確実に金メダルを獲得しないといけません。 そのため、高い目標ではありますが、柔道の強化委員には「14階級のうち半分である7個の金メダルを必ず獲る」ということを目標にさせています。 最初から諦めたり、目標設定を低くしたら金メダル7個という目標は達成できません。

せっかく「なでしこJAPAN」が日本を盛り上げてくれたので、この流れに乗り、柔道が世界柔道選手権大会でもう一度盛り上げて、 8月末にある体操の世界選手権大会も盛り上げ、全競技が盛り上がってこなければ目標達成は不可能です。

やはり牽引するのは「柔道」だと思うので、柔道が取りこぼしてはいけません。 そのためには、柔道が1番きつい練習、量をこなさなければいけません。詰めきって、考えきって、そして技も完成しきって、戦える準備をして欲しいですね。 最後は、相手を追っかけきって、投げきって、勝ちきらなければいけないと、いつも言い聞かせています。

柔道のポイントランキングについて

上村春樹(第2回)

2008年の北京五輪(柔道)までは、出場枠が国に対して与えられていたことに対し、2012年のロンドン五輪(柔道)では、新ルールが適用され、選手個人に出場権が与えられるということになりました。

そのため、国際大会に出場し、数多くのポイントを獲得する必要があります。現在の段階において、獲得ポイント数が届かない選手には結果を出させていかないといけないと考えています。もちろん出場させるだけでなく、各階級において最低でも3人の選手で競わせるように指導をしています。

私たち指導者にとって、ポイント制度というのは目に見えて分かるから非常に目標が立てやすいと思います。世界柔道選手権大会で獲れなければ、アジア柔道選手権大会の最後の枠を獲りに行かないといけません。

今までの1発勝負よりも戦略が立てやすく、非常に楽だと思います。もし、ここで負けてポイントが獲れなかったら、次の大会に行かせて勝たせることもできます。そのため、「何ポイント獲ったら大丈夫なのか」というのをシミュレーションさせることもできるのです。

簡単に言うとポイントの高い「世界柔道選手権大会」、「柔道グランドスラム」の2つさえ獲れれば、他の大会に出場しなくても五輪は出られるんですからね。私たちは柔道を今まで数字にして見なかったため、今のポイントシステムは非常に面白いと思います。

 

インタビュー:2011年8月

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