著名な柔道選手インタビュー

  

大野将平2/4

井上康生監督に「金メダルに一番近い男」と称され、その言葉通りリオデジャネイロ五輪(柔道)73kg級で金メダルを獲得した大野将平選手。
その強さを育てた学生時代の思い出や、リオデジャネイロ五輪(柔道)での心境、また4年後の東京五輪(柔道)に対する思いも語って頂きました。

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大学時代の強さと現在の強さの違い

大学時代の強さと現在の強さの違い

大学時代は勢いで勝っていた部分があると思います。ですが2014年の世界柔道選手権大会(以下、世界選手権)で負けを痛感して、「色気を出さないように試合をしなければいけない」と感じました。

昔は一本を取らなければいけないという気持ちがありましたが、今は指導でも勝ちだと思っています。もちろん「一本勝ちを目指して攻撃的に攻めていく」という基本的な部分は変わりませんが、わざわざ色気を出して「必ず一本を取る」という姿勢ではなくなってきましたね。

あとは、色々なことが細かく緻密にできるようになってきました。技のバリエーションも広がりましたし、精神的に少しは大人になったかなと思っています。

細川伸二先生と穴井隆将監督による指導

細川伸二先生と穴井隆将監督による指導

天理大学では細川伸二先生、穴井隆将監督に指導して頂きました。現場で常に見て下さっていたのは穴井監督でしたが、その裏では細川先生と穴井監督でずっと話し合いを重ねてくれていたことを、あとになって知りました。

リオデジャネイロ五輪(柔道)のときも、「穴井監督の現役時代の失敗を繰り返さないよう、休み方をよく考えてやらせていた」ということで、やりすぎないように上手く休みながら、やるときはやる、というスタンスを重視してくれていたそうです。

「お前はもう強くならない」という言葉

「お前はもう強くならない」という言葉

実は細川先生に、2013年の世界選手権で優勝したとき「お前はもう強くならん」と言われたんです。そのショッキングな言葉を自分の中で消化できないまま2014年の世界選手権に臨んだのですが、2013年の「10試合すべて一本勝ち」を越えるインパクトで勝ってやろうという色気や隙が出て、負けてしまいました。

そのときに、細川先生に言われた「もうお前は強くならん」という言葉はこういうことだったのだなと痛感しましたね。今の力をそのまま出せば充分に世界で勝てるのだから、コンディショニングやピーキングをしっかりとして、大事な試合のときに一番自分の力を出せるようにだけ意識しろ、ということなんだろうと。

細川先生にそう説明を受けた訳ではないのですが、自分の中ではそのように解釈をして、リオデジャネイロ五輪(柔道)までの準備もしました。ピークもコンディションもしっかり合わせて、練習もやりすぎずに大会に臨めたと思います。

リオデジャネイロ五輪(柔道)代表に選抜されたときの心境

リオデジャネイロ五輪(柔道)代表に選抜されたときの心境

2015年の世界選手権で優勝した段階で「あと1回優勝すれば代表に近付く」と言われていて、その後、2016年の柔道グランプリ・デュッセルドルフで優勝することができました。

それでも穴井監督には、「全日本選抜柔道体重別選手権大会(以下、選抜体重別)は、リオデジャネイロ五輪(柔道)だと思って戦え」、「リオデジャネイロ五輪(柔道)のプレッシャーはこんなもんじゃない」、「これで勝たないと代表入りはないと思え」とずっと言われて、プレッシャーをかけられていましたね。

柔道グランプリ・デュッセルドルフから選抜体重別まで1ヵ月程しかなかったので非常に難しかったのですが、「ここで勝ち切ることが自分にとって大事だ」と、「どんな手を使ってでも勝とう」と思ってやっていました。だから選抜体重別で優勝して代表入りを勝ち取ったことは、本当に自分の中で大きかったですね。

リオデジャネイロ五輪(柔道)への思い

リオデジャネイロ五輪(柔道)への思い

1996年のアトランタ五輪(柔道)で中村兼三選手(現・旭化成柔道部監督)が当時71kg級で優勝して以降、73kg級は金メダルを獲れていないということも知っていましたし、日本の看板階級としてのプライドももちろんありました。

とにかく「絶対に自分が金メダルを獲るんだ」という、強い気持ちを持っていましたね。そういった思いもあって、中村兼三監督がいる旭化成に所属することにしました。

私は穴井監督にずっと「集中・執念・我慢」という3つの言葉を叩き込まれていました。シンプルですがとても深い意味を持っているこの言葉を大事に、リオデジャネイロ五輪(柔道)に臨もうと思っていましたね。

インタビュー:2016年9月

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東建グループがお届けする柔道情報サイト「柔道チャンネル」では、リオデジャネイロ五輪(柔道)を終えた選手・監督のインタビューを一挙公開!今回は、リオデジャネイロ五輪(柔道)73kg級で見事金メダルを獲得した大野将平選手にお話を伺いました。親戚と兄の影響で7歳から柔道を始め、講道学舎、世田谷学園高校、天理大学と、着々と柔道家への道を歩んできた大野選手。現在は天理大学大学院と旭化成に所属し、数々の大会で優勝を飾っています。こちらのページでは、井上康生監督に「金メダルに一番近い男」と言わしめた大野選手の強さの秘密や、リオデジャネイロ五輪(柔道)でのエピソード、4年後の東京五輪(柔道)に対する思い、ファンへのメッセージなど、貴重なお話をたっぷり掲載。
柔道好き必見の大野将平選手インタビューを、ぜひお楽しみ下さい。

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