「村尾三四郎」著名な柔道選手インタビュー

  

村尾三四郎

小学生の頃から東京五輪(柔道)という目標を掲げ、男子90kg級において多くの好成績を残している村尾三四郎選手。中学では、全国中学校柔道大会で優勝すると目標を決め、3年生で出場した81kg級では、5試合オール一本勝ちで優勝。高校では、チーム戦、個人戦ともに全国高等学校総合体育大会(インターハイ)柔道競技大会で優勝を経験、2019年の柔道グランドスラム・デュッセルドルフ2位など、その強さを証明する実績を残しています。
世界柔道2019東京大会 では、団体戦の90kg級代表として日本武道館へ。東京五輪(柔道)で優勝という夢を実現するために、ブレない姿勢を貫く村尾三四郎選手にインタビューしました。

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柔道を始めたのは姉がきっかけ

柔道を始めたのは姉がきっかけ

生まれはニューヨークで、2歳から日本に住んでいます。5歳のときに、姉が柔道を始めることになったのでつくばユナイテッド柔道クラブへ一緒について行き、体験だけのつもりでしたが、自分も始めることになりました。

つくばユナイテッド柔道クラブに入った当初は、岡田弘隆監督について詳しいことは知らず、バルセロナ五輪(柔道)で3位、世界柔道選手権大会(以下、世界選手権)で2回も優勝しているすごい選手だったということを、あとから知ったのです。

知識・経験が豊富な岡田監督にご指導を頂く中で、だんだん柔道を好きになり、技のかけ方など、色々聞くことが増えていきましたね。

様々なスポーツに取り組んだ小学時代

様々なスポーツに取り組んだ小学時代

小学生のときは、道場の練習以外に、兄と一緒に公園へ走りに行ったり、腕立てふせをしたりするのがトレーニングの中心でした。まだ小学生だったこともあり、父はウェイトトレーニングをあまり勧めなかったのです。

他にも、父の勧めで相撲、合気道、ラグビー、水泳、器械体操など、色々なスポーツに取り組みました。中学に入ったら、柔道一本になると分かっていたからではないかと思います。

色々経験したスポーツの中でも、ラグビーは特に楽しかったです。兄は、最終的にラグビーの道に進みました。

柔道以外のスポーツをすることによって、柔道に活かされた部分もあります。例えば、相撲は腰が鍛えられるので、体力的な土台になりました。最初に相撲をしたときは、ものすごい筋肉痛で、柔道よりキツかったかもしれないです。

色々スポーツをしましたが、やっぱり一番好きなのは柔道でした。

初めての全国少年柔道大会

初めての全国少年柔道大会

小学5年生になって、初めて柔道の全国大会である全国少年柔道大会に出場しました。

出場できるのは5年生からなので、全国で自分の力がどのくらい通用するのか分かりませんが、出るからには優勝したいなという思いで戦っていたのを覚えています。初めて対戦する相手ばかりだったので、わくわくしながら試合に臨んでいました。

5年生で出場したときは2位入賞でしたが、6年生では初めて全国大会で優勝することができて、すごくうれしかったです。自分の自信にもなりましたね。全国大会の予選になる県大会で負けたこともありますが、勝った試合だけじゃなくて、負けた試合も自分を強くしたと思います。

結果を出すことができた中学での柔道

結果を出すことができた中学での柔道

柔道強豪校の灘中学校へ進学したのですが、選んだ理由としては、灘中学校の練習を見に行って体験させてもらったときに、「ここに入ったら強くなれる」と思ったことが決め手です。

中学では、全国中学校柔道大会で優勝すると決めて、それに向かってずっと取り組んでいました。3年生のときに全国中学校柔道大会の81kg級に出場し、5試合をオール一本勝ちで優勝することができ、しっかりと結果を出すことができて良かったです。

高校時代の成長

高校時代の成長

桐蔭学園高校へ入学したのですが、高校を決めるときも中学と同じで、いくつか強豪校で練習を見せてもらって、自分は桐蔭学園高校で一番強くなれると思ったので入学を決めました。自分の場合は消去法ではなく、「ここだ」という直感で選びますね。

1年生では、全国高等学校柔道選手権大会の決勝で3人抜きし、チームの優勝に貢献することができました。

2年生になると、金鷲旗高校柔道大会でチーム優勝、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)柔道競技大会(以下、インターハイ)でもチーム優勝して、団体戦として高校3冠を制覇。チーム一丸となって素晴らしい結果を出すことができたので、今まで経験したことのない達成感や爽快感がありました。

他にも、全日本カデ柔道体重別選手権大会でのオール一本勝ち、インターハイの個人戦で優勝。「東京五輪(柔道)に出て優勝したい」という目標のために、まずは高校でタイトルを取って結果を出さないといけないと思っていたので、2年生で出場した講道館杯全日本柔道体重別選手権大会(以下、講道館杯)で1回戦負けしたのは悔しかったです。

3年生では講道館杯で勝つという目標があり、そのために、まずはインターハイでの優勝が必要でした。

インターハイで優勝して、講道館杯でなんとか3位に入賞できたのは、3年生で絶対勝つために照準を合わせて取り組んできた結果です。

そこから柔道グランドスラム大阪に出場して、次は、レベルの高い国際大会である柔道グランドスラム・デュッセルドルフにも出場。柔道グランドスラム大阪は、シニアの舞台でもあったので、3位でまだほっとしている自分がいましたが、柔道グランドスラム・デュッセルドルフが2位だったときは、勝ちきれなくてもったいないなという気持ちがありましたね。

高校での重要なターニングポイント

高校での重要なターニングポイント

「東京五輪(柔道)に出て優勝する」という目標があるので、そこまでに出場する大会は目標に向かう通過点だと思っています。その中で、自分にとって重要なターニングポイントとなった大会は、講道館杯です。

世界選手権の第一選考会でもあるので、2年生のときに負けてしまい、自分の目標を達成することができなくて、本当に悔しかった。次の年まで待たないと、この勝負に挑めないことを考えると、すごく喪失感があって、あのときは本当に情けなかったです。

監督の高松正裕先生は、高校3年生のときに講道館杯で優勝をされている経験があるので、2年生の講道館杯で負けたときには、「今は我慢するしかない。これから必死にやるしかない」と元気付けてくれました。

自分も落ち込むことをやめて、立ち直って練習に励んだからこそ、3年生で迎えた講道館杯では、良い試合ができたのだと思っています。

好きな言葉

好きな言葉

「本物になる」という言葉が好きです。英語だと「BE REAL」。

なんとなく勝った試合と、勝ちを狙いにいった上で勝利を手に入れた試合では、価値が違うと思っています。

小学生のときから、いつも勝ちを狙って取り組んできました。毎日自分と向き合いながら柔道をすることで、日々成長しているのかなと思います。

東海大学を選んだ理由

東海大学を選んだ理由

大学進学にあたっても、今まで中学や高校を選んだときと同じように、まずは色々な大学の練習を見に行きました。東海大学に決めたのは、練習を見て、ここで強くなれるという実感があったのはもちろんです。

他にも、五輪(柔道)で優勝されている選手や世界で戦っている選手が多いという点、また上水研一郎先生や井上康生先生をはじめ、多くの先生方がいらっしゃるというのも大きかったです。

ここで指導を受けることが、「東京五輪(柔道)優勝」という自分の目標を達成させるためには一番良いと思いました。

大学に入って高校とは環境が変わりましたが、それがネックになるようなことはなかったです。中学から親元を離れて先生の家に下宿していたし、高校は寮生活だったので、環境が変わることには慣れていました。

環境が変わっても、「東京五輪(柔道)優勝」という目標は同じで、自分のやるべきことが変わるわけではないと思っています。

世界柔道2019東京大会での経験

世界柔道選手権2019東京大会での経験

世界柔道2019東京大会で90kg級の代表になれなかったのは悔しかったですが、団体戦の代表として日本武道館の畳の上に立つことができたのは良かったです。東京五輪(柔道)と同じ畳を踏むことができたのは、良い経験になりました。

あとは、今までにない声援もあって、会場の雰囲気が違いました。東京五輪(柔道)もこんな雰囲気になるのかと思うと、わくわくもするし、気も引き締まります。今後出場する大会で勝たなければいけないと改めて思いました。

国際大会での手ごたえ

国際大会での手ごたえ

国際大会に出場する機会が増え、色々な選手と試合することができるのは、とても良い経験になっています。

男子90kg級では、世界選手権で優勝したノエル・ファントエンド選手(オランダ)や、現役世界王者のニコロス・シェラサディシビリ選手(スペイン)といった強豪選手が多いです。相手が誰かということより、自分がどう試合できるかが大切だと思いますが、海外の選手と戦って手ごたえも感じています。

東京五輪(柔道)に向けて必要なこと

東京五輪(柔道)に向けて必要なこと

東京五輪(柔道)は、自分が小さいときからの夢です。レベルの高い強豪選手たちには大きな差がないと思うので、細かい技術を身に付けていくことが大事だと思っています。

組み手でも技でも、ほんの少しのチャンスを活かすことができれば、勝利につながると思うのです。

メンタル的には、誰にも負けないくらい自分と向き合いながらやってきたので自信があります。勝つための準備はしてきたので、これからの大会で、自分のやってきたことをしっかりと出していくだけです。

インタビュー:2019年10月

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今回著名な柔道選手としてインタビューしたのは、男子90kg級にて活躍する村尾三四郎選手です。小学6年生では、全国大会で見事に優勝。中学3年生では全国中学校柔道大会の81kg級で、5試合をオール一本勝ちの優勝。桐蔭学園高校では、チーム戦、個人戦ともに全国高等学校総合体育大会(インターハイ)柔道競技大会で優勝を経験しています。ターニングポイントは高校時代の講道館杯。「東京五輪(柔道)で優勝」という小学生の頃からの目標を達成するため東海大学に進学した、村尾三四郎選手のインタビューをご覧下さい。

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