著名な柔道選手インタビュー

  

向翔一郎(ALSOK)2/2

2018年の柔道グランドスラム大阪や、2019年の全日本選抜柔道体重別選手権大会での優勝など、その名を轟かせる向翔一郎選手。中学、高校と長い間、柔道との向き合い方に苦労し、思わぬ出来事から真摯に柔道に取り組むこととなった過去や、柔道やライバル選手に対する想い、そしてこれから控えている東京五輪(柔道)に向けての目標などを語って頂きました。

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内容の濃い大学時代

内容の濃い大学時代

実は柔道は高校生で最後にしようと思っていて、大学ではアメリカンフットボール部に入るつもりでした。しかしそんなとき、たまたま日本大学からスカウトして頂いて、再び柔道と向き合うきっかけができたのです。

高校で最後にしようと思っていた柔道ですが、大学に入ると毎日練習ができる環境に身を置けたことで充実感を得ていました。その頃にはアメリカンフットボール部に行きたい気持ちもすっかりなくなっていたのです。

大学時代は、2014年と2015年の全日本ジュニア柔道体重別選手権大会の90kg級で2連覇を達成することができました。ですが実はそれ以上に、2014年の東京都ジュニア柔道体重別選手権大会で2位だったことのほうが嬉しかったです。

この大会では、自分が高校3年生のときにインターハイ1位・2位と結果を残した選手に勝てたこともあって、自分の練習に対する取り組みが、結果として付いてきたのかなと、自信を持てた大会でもありました。自分が意識的に勝ちにこだわるようになったのも、この大会での戦いが大きいと思っています。

一方で、2016年は、もっと良い結果が出せると思っていた柔道グランドスラム東京で7位に終わり、とても不甲斐なかったです。

大学4年生の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会では優勝、柔道グランドスラム東京は3位に入賞できましたが、全日本学生柔道優勝大会では、自分の敗北でチームが勝てなかったこともありました。迷惑をかけてしまった面もあり、良い点も悪い点も含めて内容の濃い大学時代だったと感じます。

リオデジャネイロ五輪(柔道)で火の付いた闘争心

リオデジャネイロ五輪(柔道)で火の付いた闘争心

今まで、五輪(柔道)で優勝している選手を見ても「すごいな」くらいしか思いませんでした。

しかし、リオデジャネイロ五輪(柔道)でベイカー茉秋選手が金メダルを取っている姿を見て、闘争心が沸いてきました。

嫉妬ではないですが、羨ましいと言う気持ちもあり、東京五輪(柔道)に対する想いが自分の中でより強くなりましたね。

好敵手との戦いで見せた優しさ

好敵手との戦いで見せた優しさ

2018年2月の柔道グランドスラム・パリでは、優勝したこと以上に、ライバルでもあったグビニアシビリ選手(ジョージア)に勝てたことがとても嬉しかったです。

これまで何をしても勝てなかった相手だったので、この優勝はひとつの壁を越えたような感覚を手にしました。

試合後、怪我をしていたグビニアシビリ選手に肩を貸したことも、試合で会えば普通に話したりしていましたので、誠意と言うよりは怪我をした友達に肩を貸したような感じです。

そのときは仲間にからかわれたりしましたけど、やっぱり倒す敵と言うより、切磋琢磨し合えるライバルですから自然と肩を貸していました。

社会人になったことでの変化

社会人になったことでの変化

2018年4月からはALSOKに所属したことで、これまで以上に恵まれた環境で柔道に取り組むことができるようになり、ALSOKにはとても感謝しています。

同年のバクー世界柔道選手権大会(以下、世界選手権)では団体戦に出場しましたが、やはり世界選手権の空気を味わえたことは、大きな刺激になりました。

なにより「次の年は個人戦に出場するぞ」という気持ちを掻き立てられたと思います。11月の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会で3位、柔道グランドスラム大阪で優勝ができたことも、1歩ずつ進歩していくように柔道に取り組んだ成果ですし、毎年コツコツと進歩していけば良いのではと感じています。

ただ、2018年は全日本選抜柔道体重別選手権大会で、ベイカー茉秋選手に負けたことがとても悔しかったです。特にベイカー選手はブランクもあったのに、それでも勝てなかったことで「まだ差があるのか」と痛感しました。しかし同時に次対戦するときは負けないな、という感覚も掴んでいます。

東京五輪(柔道)に向けて

東京五輪(柔道)に向けて

2019年は東京で世界選手権が開催、また1年後には東京五輪(柔道)も控えており、これからの試合は負けられない戦いばかりです。

特に現在は世界選手権に向けて、練習量を大幅に増やしています。社会人になると、質にこだわる練習をする選手が増える傾向にありますが、私は初心にかえるつもりで、量で質を凌駕してやろうと思っています。

東京五輪(柔道)に出場できるのは、誰よりも強い執念を持った人。その部分では誰にも負けないと思っています。今までお世話になった方々に恩返しをしたいという気持ちで柔道と向き合っているので、その気持ちで負けないように取り組んでいきたいです。

インタビュー:2019年3月

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今回、著名な柔道選手としてインタビューしたのは、男子90kg級にて活躍する向翔一郎選手です。厳しい父の指導の下、実力を持っていたからこそのプライドに悩まされ、中学・高校時代の思春期に柔道との向き合い方が掴めなかった向選手。しかし恩師の死をきっかけに「期待に応えたい」という気持ちが、彼の柔道に対する想いを強くします。柔道グランドスラム・パリでは負傷した対戦相手に肩を貸す姿が、多くの柔道ファンの感動を呼びました。今後の活躍が要注目である、向選手の幼い頃から現在までをインタビューにてご覧下さい。

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